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日比谷・西に克つ/九段、桜修館に受かる/明日の指導のこと/入会試験考

2016.08.21

 昨日、今日と準備に追われていたところ、どうも台風9号が明日未明に直撃しそうなことを気象庁が言っております。もしそうなれば明日の指導は中止します。Aはサービス回数を2回ふくみますのでこのまま中止ということも可能ですが、一応24日(水)に代替を予定しております。22日に振り替えを予約したBの方は24日に代替をお願いするほかありません。台風という不可抗力ですので安全を優先するほかなくご理解ください。明日早朝にまたHPで確定的なお知らせをする予定です。よろしくお願いいたします。

 このところ公立中高一貫校の人気に変化が見られますね。一頃のように小石川、小石川と言わなくなった。さすがに小石川に手が届かない、と考える身の程を弁えた子が増えたということか。多いのは、やはり九段ですね。それから桜修館も多い。最近よく聞くのが富士ですね。手頃と考えたのでしょうか。富士は附属校で、白鷗も同じ。いずれも高校入試では定員割れでしたが、やや底が見えた感があります。

 とにかくも公立中高一貫校に確実に合格したいのなら、竹の会には小4に来ることです。それから入会試験ⅠでA合格をとることがひとつの目安になると見ています。竹の会では本年に入って入会試験Ⅰを受けた子というのがかなりの数に達しています。いちばん多いのは、小5ですが、小6とか、中1もいました。そのほとんどが、合格点をとれませんでした。竹の会の入会試験Ⅰと言われるものは、2012年の12月から翌2013年の4月にかけて完成していったものと記憶しております。2014年の6月には現在の形のものが実施されていたと思います。それまでは3問構成のまだ未完成のものでした。2014年10月11月には、この入会試験Ⅰを小4に実施し、A合格者が複数出ていますから、小4でA合格がとれるはずのものでした。ところが、その後小5や小6が挑戦するもなかなか合格できないという事態が続いております。中には「0点」という子も複数いました。全6問構成で3問正解を準合格としていましたが、現在の渋谷Aはこの準合格では入室できません。また不合格でも渋谷Bで暫定的に指導し、可能性があれば継続指導を許可することとしていますが、指導困難と判断した場合は、指導を打ち切ることを予めご了承いただいているものとご理解ください。

 小5入会は遅ければ遅いほど合格の可能性が遠のくと思います。小6前後では合格の手順が踏めないことが普通です。もちろん一部の天才は別です。常識的には無理ということです。高校入試に備えた勉強に転換するのが賢い選択かと思います。

 竹の会の入会試験Ⅰは難しいのか。A合格の実例では、最短で小4の7月、8月、9月、10月、1月などに出ていますから、小4に相当の問題レベルと思います。しかし、これまで多くの小5以上が合格点がとれないという事実があります。その中には大手塾に現在通っているという子もそれなりにいました。竹の会の入会試験Ⅰは、学校の通知表で、「よくできる」が8割以上あれば問題なく受かるようです。ですから、内申がそれに届かなければ入会試験を受けても無駄になる可能性が強い。ただし、例外がありまして、小4の7月にA合格した子の内申はほとんどが「できる」でした。小5以上でA合格が取れなければ厳しいでしょう。仮にA合格を取っても小4でも取れるのだから正直どうなるのか「わからない」。しかし、少なくともA合格がとれなければ「本番の合格は無理」ということは予測できる。

 入室したらそのまま竹の会にいることが保証されるのか。指導が停滞、頓挫したらやはり無理でしょ。今年の白鷗合格者なんか停滞と頓挫の連続でしたけど、子どもが竹の会に懐いているということがネックでした。子を傷つけることを懼れたのです。先日、渋谷Aの子が「今度遅刻したら退塾します」と申し出てきましたが、遅刻が退塾の根拠になるとは考えてもいませんでした。自ら課した退塾条件(しかも実現可能性が高い)で退塾するというのは勝手ですが、本人がその気なら今度遅刻すれば退塾するしかないでしょ。そのときは退塾ということで処理します。それよりも渋谷Aでは勉強がわたしの手順通りに進められていない、そういう場合にどうするかです。こちらからそれとなく退塾したほうがいいのではないか、と親御さんに打診したほうがいいのか、悩んでいます。まじめな子だと本人を傷つけることが判断を鈍らせます。今回の遅刻のように、申し出てくれればわたしには随分と気が楽になるのだけれどどうでしょうか。

 以前に封書で悪ガキの親に退塾告知したところ、母親も子もかなりにショックを受けてそれからいろいろとモンスターマザーのようなことをやられたことがありました。学校の役員をやっていたとかで学校や近所、PTAなどで竹の会の悪口をあることないこと言いふらすのです。電話で断った母親は、私立の子の親でしたが、「子どもがやめたくない、と言っている」と指導中でしたが、お構いなしに1時間以上も引かずに参りました。この母親は「7月は学校行事などで忙しいのでお休みします」とか、「夏休みには自分で時間を少なくアレンジしておいくらになりますか」とか、私立なので難しい宿題がたくさん出る、それを全部持ち込んできたりしまして、わたしも限界でした。逆の時は、メール1通で終わりでしょ、それなのに塾からだとなんで終わらないの、ととにかく腹立たしいかぎりでした。

 竹の会では、入会試験Ⅰのような名作をなんとか完成させようとして試作品を何例か作って実験していますが、なかなかいいものができません。試作品ができると竹の会の小5や小6で試すのですが、なかなか満足のゆく作品はなく、それでもなんとか挑戦をしています。新入会試験Ⅰがもうすぐ完成する見通しです。

 塾というのは現に成長しつつある、いろいろとそれぞれに環境の制約をかえての、そういう子たちを相手に、指導ということを有意的に進めていく、そういう中で確かに「伸ばす」ということを実現してゆかなければならない、そういう仕事であり、気が休まることはない。子どもというのはまずもって生まれた能力というものの制約から抜けられない。いつまで経ってもほんとうにささやかなほどにしか進めない子もいる。そういう子ほど家庭で進んで勉強するということもできない。わたしには指導が無理という子がいる。これは正直に言わなければならない。入会試験というのは子どもの能力差というものが、これほど如実に反映されるものはない。小6で0点とる子もいれば、小3で解ける子もいる。この差は天賦の才である。わたしたちは、たいてい天才ではない。わたしが対象としている、学校の通知表で「よくできる」が8割以上ある子だって、決して天才なんかではない。わたしから言えば、そういう子が普通の子である。学校では優等生とされていても、わたしから見れば普通である。竹の会はこの普通の子の天才を引き出す、そういう技術において長けているのだと思う。天才を引き出せる子というのがわたしにはいちばんストレスなく指導できる。バカは他人の迷惑を顧みない。バカから天才を引き出せることはない。賢い子なら言われたことに夢中で取り組むものです。「回避する」、「逃避する」というのは、賢くない、バカの特徴です。

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