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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

東京23区の公立中高一貫校対策塾として十年

2016.01.31

 おはようございます。平成28年(2016)1月31日、最後の日曜日、小6最後の指導日となりました。寒気5℃。このところ冷蔵庫の中並の温度が続いています。インフルエンザが遅まきながら流行の兆しを見せ始めたとか。試験本番まで中2日になりました。小6のみなさん、体調は如何でしょうか。本日は指導日ですが、最後の指導に何人が来るのでしょうか。前回の指導日は2名がお休みしましたが、竹の会は出席者がいる限り普段と変わらない指導をするだけです。わたしは3日間かけて練り上げた指導レジュメを完成させて本日の指導に備えております。

 小6は今日が最後の指導です。思えば、小3の2月やってきた子が2人、まだ幼くて、集中が続かないことを考慮して3時間で終わらせていました。一人は、男子ですが、なかなか慣れなくてよく休み、早退も多かった。夏頃まで不安定な状態が続きました。長い間、思考訓練を重ねてきました。いよいよ受検本番です。風塵の試練の中に身を投じる時がやって参りました。あなたたちが竹の会にやってきたとき、まだ入会試験が試行段階で、3問しかありませんでした。当時は、2問で合格でした。あなたたちは無事合格して、いよいよ指導を始めたのでした。最初は、小数や分数の計算でしたが、1、2か月で中学受験の計算レベルをマスターしてしまいました。それから割合の手ほどきをしました。小4、小5と2年間ずっと割合を学びながらの思考訓練を重ねてきました。能力差というのはしかたなく一人は何度も何度も解き直しをしながら自分のペースでなんとか進めてまいりましたが、一人は長足の進歩でたちまち難しい算数の問題に挑戦するまでに育ちました。一年後、小4の2月になると、新入会試験に合格した小4たちが参加してきました。その中には能力の高い子たちがいました。新入会試験でA合格をとった子たちです。彼らは一年遅れて入会したことをよく悔やみました。準合格の子たちは長時間席についていることができずにいつもふらふらしていました。机はいつも主なしの光景でした。そういう子たちが思うように思考を伸ばせなかったのは当然とはいえ残念です。しかし、腐っても竹の会の子です。計算はしっかりしていますし、割合だってできないながらも1年以上取り組んできたのですから、他塾のように2週間でテキストを終わらせて「終わったことにする」のとは違います。竹の会はできない、わからないということにこだわってきました。ただこなしてきたレジュメの量は少なく、自分で解けた問題も少ない、いつも解説レジュメを読むしかなかった子たちです。そういう子たちもいよいよ本番に立ち向かいます。わたしはこの子たちに策を授けました。半分解けばいい、あとは作文をがんばれ、と。そうしたら小石川受検の子が模試で半分だけ解いて余った時間はずっとその見直しをやっていたというのです。これにはあきれましたが、解く余力があるのに解かない、というのはありえないでしょ。ぎりぎりまで解けるだけ解かないでどうするのです。小石川の合格最低点は決して低くないです。このような曲解をする、そういうところが何か恐い、嫌な予感がするのです。

 あなたたちは、突飛な考え方をしてはならない、常に、常識的に考えねばならない、ということです。試験というのは、マイナー思考をしたら失敗するようにできているのです。問題というのは、大多数の意見をとるように調整されています。あなたたちの常識的なバランス感覚が問われているのです。ごくあたりまえの判断をしてほしいのです。

 ※このところ内容に直結しない表題を載せていますが、グーグル対策です。ご了承ください。できるだけ多くのみなさんに「草枕」に出会っていただくための苦肉の策です。

 適性問題というのは、その雌雄を決するのはやはり「仔細な観察力」なのであろうと思います。動くものを観察するのは困難ですけれど、幸いなことに適性問題は、文章と資料、図、表などで構成されています。その中から観察眼をはたらかせて普通でない、あたりまえではないことに気づいてそこを突く、そういうことなのかなと思います。そもそも観察力などというものは漫然と眺めていただけではとてもはたらかせられるものではありません。見ているだけではだめということです。ではどうすればいいのか。なぜと問うことです。常にどんな些細なことでも「なぜ」と問うことです。普通と違うときはなおさらです。あたりまえどおりになっていないときはなぜと問うことです。場合によっては、あたりまえを疑うことだって必要です。とにかくなぜと問うことから思考は始まるということです。そのなぜについてあれこれと推理する、推論する、読み解く、そうすることが考えるということにほかならないのです。人間の脳というのは、なぜというスイッチを入れないと動かない、そういうことは知っておいたほうがいい。大人になると、懸念とか、不安とか、そういうことで思考のスイッチが入ってしまい、ともすればストレスのもとになってしまいますが、あなたたちはともかくも純粋にいつもなぜと問い続けなければならないのです。なぜ2つのグラフの目盛りが違うの? なぜグラフが突出しているの?、なんでもなぜです。なぜと問い、そしてその問いの答えを推論する、これが思考です。作文だって、なぜという問いかけから始まります。普通これを問題提起と言うのですけれど、作文は問題提起と小学生なら適切な体験、その体験を根拠にひとつの抽象的な価値判断を示すということでしょうか。

 竹の会は、23区の公立中高一貫校を対象にもう十年以上その対策、研究、指導を重ねてきました。19年九段(区外)、20年桜修館、22年両国、桜修館、23年小石川、桜修館、24年富士、25年小石川、白鷗、桜修館、27年桜修館、富士と23区の公立中高一貫校すべてに合格者を出しています。しかも受検者は19年の九段のときは1名、もっともこの年は東大附属中学に2名合格もしていますが、のように常に、3人、多くて5人ほどの受検生しかいません。小塾なので宣伝の手段もなく知名度がないのです。

 この草枕を通してできるだけ多くのみなさんに竹の会という塾の名が広まることを願っております。

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 報徳二宮神社  竹の会の子たちの合格を祈念して

 竹の会の神様がきっとあなたたちを合格へと導いてくれます

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