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高校入試でほんとうに成功したいのか、都立中学入試でほんとうに受かりたいのか

2022.06.07

本日の「新草枕」のテーマ

「止め」が、最強の一手

 国語がなぜできないのか

 国語の解き方第9回

 

 高校入試でほんとうに成功したいのか、都立中学入試でほんとうに受かりたいのか

 竹の会の家庭学習の時間の理想は、平日5時間、休日10時間です。今では、伝説になりましたが、平成22年の秋、翌年桜修館に受かることになった杉山太一君は、前人未踏の1日17時間をやりとげています。机にだらだらついてのそれではありません。彼は金曜日に渡したおよそ100ページの過去問をやりあげて月曜日に提出しているのです。字は飽くまでもていねいで、殴り書きなど一切ありません。原稿用紙にきちんとそれはそれはていねいに解答を書いて提出したのです。

 よくレジュメを積み残す人がいますが、そういう人は受からない。それをまるでもっとがんばらなかったから受からなかったのだ、とわたしが言っているように言っている人がいましたが、そんなことは言ってない、わたしは、ただ能力がなかった、と言っているだけです。都立中は、8倍の難関です。だから理解する能力が劣れば積み残します。10時間の勉強ができないのもその人の能力です。都立中を受けるということは、能力、才能がある人の戦いなのです。

 算数ができているはずなのに、適性がさっぱりできないという珍現象が近年やたら多いのですが、その原因も見えてきました。一つの問題をじっくりと自分で解けるまで考えていない、そういう子がそういうことになる、というのがわかってきました。自分で悩んで考えることが大切なのです。「わからない」とすぐあきらめて、次の問題に移る、そういう子がさっばりと力がついていない。だから問題のあちこちに手を出している。ほとんどの問題を「わかりません」、それから説明聞いて、次の問題へと進む、そういう子もいました。こういう子はいくら早くに進めても、力は何もついていない。教わった問題の解き方でしか対応しないのです。問題というのは、本来、あれこれと事実を分析して、関係性、意味を探して、なんとか解決の糸口を見つけ出す。そういう葛藤の体験がなければ、意味がないのです。

 わたしの指示を確かに実行したのか、それだけです。しかも指示が出されてから、1週間がタイムリミットです。実行しなければ受からない。本年の高校入試の指導で、筑駒、開成を取ったのも、わたしの指示を100%実行したからです。

 ほんとうに受かりたいのなら、指示を100%実行しろ、それだけです。

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