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自分からした行為、自分が能動的に動いて役を演じた実在感がなければ何も残らない!

2021.09.04

 

自分からした行為、自分が能動的に動いて役を演じた実在感がなければ何も残らない!
 塾の先生というのは、それはよく優れた論説文に遭遇する。入試問題というのは、優れた作者の優れた文章を選び抜いているから、名文の宝庫と言える。表題もそういう論説文から出会ったものである。
 
 「教える」というのは、「教えられる」子たちを前提としている。つまり、「教えられる」というのは、自分が能動的に動いて役を演じたとは、真逆の行為である。確かに、予習、復習というのは、ある意味能動的とも言えなくもないが、自分が能動的に動いて役を演じているわけではない。相手から与えられた役を演じている。
 そもそも「教える」というのは、100%師匠の教えに従うという規範に支配されたものである。昔の剣の師匠、謡の師匠、大工の棟梁、刀匠、茶道の師匠、踊りの師匠の言うことは絶対であり、疑いを持ってはならないのであり、言われたことを言われたままに従うしかないのである。教えるというのは、本来そうである。勉強のようなものにまでそのようなことが言えるのかと思われる人もいるかもしれないが、昔の司法試験のような難関試験では、先人の教えに素直に従った方が遥かに合格は早かったのだ。自らの裁量を働かせた者はなかなか受からない、何年もかかる。それは事実が証明していたことである。
 勉強というのは、なかなか御し難い。
 自分からした行為、自分が能動的に動いて役を演じた実在感がなければ何も残らないからである。教えられた知識は、実在感がないのだ。わからない、それで解説レジュメをもらって読む、わかった気がする。しかし、自分が能動的に動いて役を演じて解いたわけではないから実在感がない。たとえ7回解き直ししてももともと実在感がないのだから、言うならばそれは虚無感に等しい。ただとにかく1時間、2時間と考えた結果、わからないというのであれば、その限りで実在感というものは残る。ただ解を得たのは自分からした行為ではない。
 何が大切なのか。竹の会の経験値は、量ではない、であることを証明している。
 レジュメ、過去問など大量にこなした年は、不思議と落ちている。大量というのは、いろいろ問題を抱えていると思う。総じて「」ということにつきるが、大量ゆえに粗くなるということである。これは、頭が荒れるということにほかならない。大量の知識を使いこなすのは時間の総量が足りないこと、大量ゆえに頭に空きがなくなる、つまり思考停止は必然ということである。
 竹の会ワクチンの治験は、ひたすら「考える」ことが、結局本番という土壇場でもっとも力を発揮することになる、ということを暗に知らせている。
 要は「質」である。竹の会は、質のいい、思考に効くレジュメを制作することにこだわっています。竹の会の最高傑作とも言える「合否判定レジュメ」は、平成20年11月に制作開始、12月中旬にほぼ完成しています。竹の会のレジュメ「処方箋」と並んで、竹の会の最高傑作と言えるものです。私は、質を極めたい。子どもたちの思考の際を見極めながら、私の質についてこれる、対応できる子どもを見極めたい、
 だってそういう子でなければ合格はできないからです。
 私は、既に塾を極めている。今のかたち、今の竹の会の形を塾の完成形と確信している。一人の落ちこぼれも出さない。一人一人の理解の状況を正確に診る。体調も思いやるほどに一人一人を見つめる。

 竹の会では、思考は指導で、教養は課題で、と考えている。
 私は、課題として、多種多様なレジュメを作成してきた。
 作文は、まず力を入れた。最初は、参考資料を読ませて、書かせる。

 竹の会では、作文だけではなく、答案は、原則として、A4の原稿用紙を使って書くように指導した。字数感覚を身につけるということもあったが、字の練習も考えていた。A4にしたのは、レジュメのサイズに統一して、整理しやすくするためであった。
 作文シリーズの第二段階は、全国の公立中高一貫校の過去問を使った。
 最後に、都立中学の過去問を使った。
 教養を身につけるという趣旨から、教養レジュメを考えた。様々な分野からテーマを拾い、問題とした。地球温暖化、森林破壊、原子力、蜜蜂の減少などありとあらゆるテーマを拾っていった。
 理科は、「教養のための理科」という市販書籍を使い、問題と答案という形式で、まず読む、まとめる、ということに取り組ませた。問題は網羅的に拾い、終わるまでに三年を要した。
 教養として語彙を身につけるために「読解の素の素」を制作した。
 受験国語とは何かを知ってもらうために、「読解の素」を制作した。
 四字熟語の四字の由来を学び、まとめる力をつけてもらうために「四字熟語」を制作した。
 読解のための国語は、「読解の研究」「読解百選」「新入試演習」など多数を執筆した。
 「要約」シリーズは、「読みトレ抽象トレ」に換骨奪胎していくことになる。
 中学受験も可能なレベルの「教養の社会」、竹の会著「日本史」から出題する「歴史課題」なども制作した。
 適性を意識した、「理科クリア」「社会クリア」「新資料読み取り」は、竹の会の課題の中では、理科、社会を学ぶ教材として位置付けられると思う。特に、理科は、解説に力を入れている。
 最近進んだ者にのみ課題として、「適性問題の型と答案のスタイル」新作版を課している。
 ちなみに、「読解百選」とは、物語文を扱ったものですが、今、これに入れてるのは一人だけ。課題はかなり早くから始めないと竹の会の奥深い課題群をやれないままに、ほとんどの子たちが受検を迎えることになる。
 

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