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都立日比谷・西・戸山への道 ~ 一文を極める

2016.03.23

 おはようございます。本日は、渋谷A、3月の最終指導日です。すでに新中1のみなさんは怒濤のように日比谷、西をめざして勉強をスタートさせています。前回の指導では、英単語テスト第1期全10回テスト150単語合格者が3名出ています。その中にはすべてに満点合格をとった女子1名がふくまれています。これからいよいよ英単語テスト500語をめざして第2期へ突入です。数学は一番進んでいる生徒は一次方程式の文章題へ突入し、成功裏に、つまり合格はんこを重ねながら進めています。一番遅れている生徒は正負の数です。数学は能力差の出る科目です。遅くてもしっかりと理解しながら定着させていくことが大切です。今後の計画では、特に、国語現代文を重視した指導展開になるかと思います。また理科、社会の具体的勉強法を指示しながら定期テスト直前にジタバタしないように監督していくこと、さらに保体・美術・音楽・技術家庭の4科については、ありとあらゆる補助教材を現在集めて、備えを万全にしているところです。竹の会には実は都下の公立中学の定期試験過去問がデータとしてあります。都内の業者から買い入れたものです。ただ膨大な量のため定期試験に使うには焦点が絞りきれずにこれまで活用しきれていませんでした。今年はそういうデータをレジュメ化していくことも視野にいれております。

 ただ、わたしの考えとして、定期試験程度のことでジタバタしてほしくないのです。そんなもの教科書をやってればいいことでしょ。巷には、特定の区立中学の定期テストの過去問を集めて対策をとるという塾があるらしく、そういうことにすぐ惹きつけられるバカ生徒、バカ親をたくさん集めているようです。定期テストのための塾とは恐れ入ります。たかが定期テストでしょ。こういう目先を追う勉強をしてはいけません。あなたたちの最終目標は、50分でセンター試験並の英語長文を読み解くこと、50分でセンター試験並の現代文を読み解くこと、そして50分で早慶高校レベルの数学で70%をとれるほどの力をつけること、です。だからわたしは定期試験程度で騒いでほしくないのです。

 竹の会では、2月に入会試験A合格、3月指導開始の小4が、わずか2、3回の指導で通分を理解し、逆算も理解、前々回の指導からなんと割合の指導に入っています。なんという長足の進みでしょうか。小石川志望ですが、これからじっくりと作り上げていきたいですね。どこまで育つのか、楽しみな逸材です。小石川は、都立中の中では抜きん出ています。早稲田大合格者数を卒業生との割合で見てみますと、小石川は、148人中55人、37%を占めています。ただ早慶の合格数というのは、1人で何学部も合格しているというのが含まれていますから正確な合格率ではありません。だからひとつの目安です。

 これが日比谷だと、320人中191人合格で60%、西で309人中155人合格で、50%というところです。ちなみには、国立は312人中の128人合格で41%、戸山は320人中88人で28%になります。

 さて、新中1のみなさんは、まず英語で四苦八苦することになるわけですが、竹の会では竹の会の用意する単語テストをクリアした生徒で英語を不得意とする生徒が出たことはありません。英語は竹の会のレジュメをこなしていけば自動的に仕上がるシステムとなっております。近年、日比谷、西の英語長文を時間内に成功裏に解ききることができないという症状を呈する、独自校受験者が出ていますが、その主たる原因は、中2の夏から始まる英文解釈に時間をかけていないからです。特に、ここ2年の指導では、英文の原書を教材として配付してきましたが、一人として訳に挑戦して成功した者がいません。こういうものを1冊訳し上げておけば日比谷程度の英語で苦労することもなかったろうにと思います。

 さらに突き詰めていくと、英語長文と言いますが、結局「一文」の構造の理解を疎かにしているというところに突き当たるように思います。もっと言えば、英語の5文型を完全に理解し、英文を5文型で解析していく態度です。わたしの時代には、英文解釈の参考書と言えば、一文を徹底解説するものばかりでした。長文そのものを扱う参考書や問題集が主流になったのは昨今の大学入試からです。

 しかし、長文と言っても突き詰めれば、究極の一文の解釈に行き着くはずです。一文の理解の積み重ねにこそ英文の本質があるとわたしは考えています。竹の会には英語5文型について徹底解析したレジュメがありますが、こういうものはとにかく完全に理解しておかなければならないということです。

 竹の会では近年国語読解について新境地を拓きつつあります。去年執筆の「新国語読解」レジュメシリーズで本年戸山合格者が突然去年の11月にVもぎで国語偏差値70をとり、なんと本番では86点とっています。彼はこの「新国語読解」で「国語がわかった」と言っています。小学生にも中学生にもこの「新国語読解」は使っていますが、さすがに小学生にはその価値を悟るほどに理解した子は出ていません。

 現代文読解の「流れ」が、英文読解の「流れ」と近似しているということは知られていないようです。現代文では、抽象的に述べられたことは具体的な内容に、具体的に述べられたことは抽象的にまとめられていくという流れがあります。あるいは、同じ主張を「言いかえ」ながら、展開していくことも特色です。時には、対立した考え方を自己の主張を浮き立たせるために取り上げていきます。このような現代文の論述の特徴は、英文の読解においても変わりません。いや英文のほうが、日本語の文章より、単純な流れになっていることが多いのです。

 こうして現代文に通じることは、英文に通じることにつながる、ということがわかってきます。竹の会では英語読解の一貫として国語読解を位置づけ、都立日比谷、西の国語を題材にした「国語読解」の新作を計画しております。そのために東進や河合塾、駿台そしてZ会などの資料を現在読書中です。5月には国語新作、さらには、一文に特化した英語新作を指導に投入できると思います。

 

 

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