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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

都立日比谷・都立西/小石川中等・桜修館中等・両国附属中/子どもに重い鎧をつけたがる親の罪/なんにでもマニュアルがあると信じるバカ親たち

2017.09.06

 おはようございます。今日は一日雨らしいです。本日は渋谷Aの指導日です。前回つまり第1回指導日では1名が体調不良でお休みしましたが、このところの気温の低下で体調を崩す子たちが出るのではないかと懸念しております。油断していると朝起きて喉が痛いとか、体がだるい、熱っぽいとか、これから季節の変わり目はわたしも戦々恐々です。ただ今は夏の疲れから体調を壊すことのないようにと気を張っています。
 しかし、なんとも過ごしやすい気候になりました。気象庁の9月いっぱいは厳しい残暑が続くとの予報はいったいなんだったのでしょうか。一気に押し寄せる秋の風情を感じております。もしかしたら今年の紅葉は期待できるかもしれません。
 さて、まずお知らせです。
 ◎漢検実施 10月28日(土)14:00~
  申込は9月28日までですが、手続きができるのは27日までになると思いますので、それまでにお申込ください。
 ◎竹の会の募集情報
  現小4については、現在3~4人の受け入れが可能です。小4は受け入れられのは10月がぎりぎりかもしれません。小5、小6の受け入れはありません。
  小3につきましては、新小4の6月あたりまでを最適の入会時期として、これから重点的に募集を進めていくことになります。
  高校受験の小学につきましては、できるかぎり小5での入会をお薦めします。
  ※入会
   小学の場合、入会試験に合格する必要があります。ただし、小3につきましては、正規の入会試験の実施が難しく、比較的緩やかな入会審査にて入会を許可しております。これはその後の指導で指導困難と判断されないかぎり継続指導をする前提の入会許可です。小4前後に実施される入会試験は正規の試験です。これは合格判定をとらなければ入会できません。これまで認めてきた「仮合格」制度は今はありません。仮合格は不合格なのに入会許可としたものでしたが、仮合格者のその後の指導経過を見ていますと、理解に難あり、かつ進捗ははかばかしくないと思います。ただとても勉強熱心ということで指導が可能というのが正直な感想です。こうして、小3期は竹の会に比較的緩やかな入会基準で入会できるチャンスかと思います。小3のみなさんのお問い合わせをお待ちしております。

 ◎子どもに重い鎧をつけたがる親の罪
 
 塾という仕事を30年以上続けてまいりまして、よく思うのは、親というのが子どもには一番の難敵なのではなかろうか、ということです。親は自分の子可愛さから過大な期待をしがちです。習い事や稽古事もたしなみとして親が考えた結果なのでしょう。スポーツに入れ込む親子の心理というのは実はわたしにはよくわかりません。好きということがひとつの生き方の選択に連なるということなのでしょうか。わたしの生きた少年時代はとにかく「ない」ことが普通でした。なにもかもなかったのです。不足、足りないということが、あたりまえでした。今のようになにもかも欲しい物は黙っていれば親が揃えてやるとか、子どもが欲しがればたいていのものは買ってやるとか、そういうことが、果たして子どもに本当にいい未来をもたらすのか、と言えば、まずそれはない、とわたしは思います。人間というのは、足りない環境がちょうどいい。足りないから思いやる心も生まれるし、工夫する心も培われる。勉強で身を立てようなどという気持ちも生まれる。苦労する母を思いがんばろうとする。子どもにとってももっとも大切な忍耐、辛抱すること、がまんするということを、日々の生活の中から学ぶことができた。親は物を与えて子どもを喜ばす。子どもというのは無知だから楽をすることばかり考える。親がそれをそのまま認めてどうするのか。そういう親が世の中はカネだと考えてそういう思想を子どもに吹き込めば、子どもは楽をして稼ぐことを考えるようになる。物に憑かれて物ばかり欲しがる。そもそも働くというのは、辛抱する、我慢する、ということなのに、そういう教育はなにもなされてこなかったのである。そういう親に限って子どもに過大な期待をする。子どもに重い鎧をつけようとしたがる。身の丈をはるかに越える、重い鎧をつけて、ひきずるように人生を歩く子どもが多いのも現代の世相である。
 大切なものは何か。まず小1の前後にきちんと字をかけるようにしつけなさい。本を読め、というけれど、そんなものは本人が関心がなければ強制しても意味がない。小5とか、小6になって学校の図書館から言わなくても借りて来て読むくらいの子でなければ見込みはないでしょ。子どもを伸ばしたいのなら、あれこれやらせたらだめでしょ。ひとつのこと伸ばしてやればいいのです。それが勉強なら一番いい。習い事や稽古事で伸ばしてやるのなら、受検で成功しようなどと思わないことである。片手間にやってうまくいくほど甘くはない。勉強を伸ばしてやりたいのなら、勝負は小3、小4でしょ。特に、小4期の訓練はその子の未来を決めることになる。この時期の過ごし方が中学、高校をも決めてしまう。してみると小3というのはその前段階として大切である。よく小3期にだらだらして集中力がないという子がいるけれど、そういう子に限って、字がまともに書けていない。してみると小1から小3にかけては、親は徹底して字にこだわって教育することである。ゆっくりと丁寧に字の形を覚えさせることである。きれいな字を書くというのは集中力がなければできないことである。つまりきれいな字を書く訓練というのは集中力を養う、最良の方法である。昨今共稼ぎが普通ということもあって、ゆっくりと子どもの字を見てやれない親が多いのかと思うが、仕事から帰って疲れていても子どもの字を見てやることはこれだけは疎かにしてはなるまい。塾に入れたら塾任せで安心しているのは大きな間違いである。親が見なくていいから楽だなど考えているから取り返しのつかないことになる。字だけは妥協してはならない。集中力を培う最良の方法だと心得て親はつきっきりで「見てやる」ことである。
 親というのは、子どもの勉強を「見ている」、そばで「見ている」だけでいいのである。あれこれと口だしする親に限って、過干渉であり、ご褒美と称して法外な値段の物を平気で買い与えて満足している。ばっかじゃないの。子どもが小学高学年になっても、中学になっても、高校になっても、親の姿勢は同じである。じっと「見ていていやる」。これしか、できないし、してはならないのである。塾のやりかたに口だし、クレームを言い、あれこれと塾を変えて、とにかくなんでもかんでも自分の思うように支配する、こういうバカ親が多すぎる。子どもは完全に破滅する。こういう親は教育の核というものがないから、いつしかなんにでもいいマニュアルがあると確信して行動する。いわゆる方法バカである。いつも方法を気にする。どこそこの塾はどういうテキストを使っているとか、どういうテキストがいいとか、゛この講師がいいとか、そういうことばかり言っている。そういう親に支配されてきた子は哀れというしかない。いつもうまくいかないとすぐ投げ出す。逃げる。回避する。親はそれを他人や環境のせいにする。元凶は自分なのに。そしてもう手遅れである。
 
 

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