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都立桜修館22年合格者からの報告、いわゆる日比谷、西へ行くタイプ、浮ついた心で受かるはずもない

2016.03.15

 おはようございます。今日は久しぶりの青空、そして太陽を拝むことができましてとてもうれしい気分です。

 さて、今日はみなさまにまずご報告があります。平成22年に竹の会から桜修館に合格した杉山太一君のことを覚えていますでしょうか。彼は2001年9月11日のテロで父親をなくした3兄弟の一番上、その時3歳であった、彼の名前を世界的に有名にしたのは、2011年9月11日、ニューヨークで行われた式典でのスピーチでした。13歳桜修館1年生、彼のスピーチが全世界に映像として流されたののです。日本のテレビも一斉に彼の映像を流しました。感動的な場面でした。

 全世界の人々が見守る中で彼は、3歳のころに父を呼んでいた愛称「ブーチャ」と話しかけ「今までありがとうございました。そしてこれからもよろしく」と言って少し空を見たのです、その光景は今もわたしの脳裏に残る。

 彼がテロの犠牲者の家族であったことは彼の口からさらりと出た。それまで一言もそういうことを言わなかった彼がたまたま出たニューヨークのテロの話しのときに一言二言言った。実に礼儀正しく、常に謙虚で、あの当時、わたしは、「君は東大へ行けると思うよ」と言ったことを覚えている。

 彼が竹の会に小6の6月にやってきて、類い稀な集中力を発揮して合格したこと、その後、風の噂で彼が桜修館で学年7番になったということ、そういうことを耳にしていました。

 その彼も今は桜修館6年生(高校3年生)で今年大学受験でした。以下は彼からのメールです。

 

 

 こんにちは。

6年前桜修館の受験の時にお世話になりました杉山太一です。

こんなところから失礼致します。このたび京都大学法学部に合格しました。

京大に合格したのも、竹の会で学び桜修館に入れたおかげだということで、ご報告させていただきます。

ありがとうございました。

竹の会で培った集中力や、ひたすら解き直す学習法は高校生活や大学受験においても非常に役に立ちました。

竹の会で得たものは大きかったんだなあと、改めて感じています。

 

 

 ○いわゆる日比谷、西へ行くタイプ

  今日は、竹の会で再開した都立日比谷、西へ向けた指導について、特に、新中1の自覚にやや不満があることを正直に述べておきたいと思います。ここで新中1の諸君に勘違いしてほしくないのは、竹の会で中1から中3までの3年間そのままいられるかというのは保証の限りではないということです。特に、男子に多いのですが、もちろん女子だっていました、しだいに勉強しなくなる病です。中2になると多いので中2病と呼ぶ人もいます。竹の会というのは飽くまで勉強したい、日比谷に行きたい、西に行きたい、というそもそもの熱意のある人がきているという前提があります。その熱意がなくなってしまえば早くに竹の会を去ってほしい。わたしはいつもそう思っています。

 小学の指導では、わたしもいくら勉強しない子でも我慢強くなんとか伸ばしていこうと辛抱強く指導してきました。特に、今年卒業した小6の中にはわたしにはもう限界という子たちがいました。机に10分もついていられない、ようやく出してきたレジュメを終わるとそのまま30分でも40分でも居ついて動かない、ほとんど課題を出してこない、こなさなければならないレジュメもとうとうやりきれないで大量に残してしまった、そういう一連のストレスがわたしにはとっくに限界にきていました。それでもわたしはなんとか合格させようとこの子たちのために「適性Ⅲの研究」、作文練習を始めとしていろいろとレジュメを指導時間内に強制的にやるように切り替えてやってきたのです。今年はそういう子たちの中から合格者が出たのはそういう子たちでも指導のしかたで受かるということをわたしに教えてくれ、その点ではとても勉強になりました。

 しかし、これが中学生では、到底ありえないことです。中学というのは、心も体も変化の激しい時です。特に、思春期にかかり、勉強というものに突然興味を失うという子もたくさん経験してきました。かつての竹の会ではそういう生徒にもきめ細かに対応してきました。しかし、今の竹の会は、指導する中学生を限定しています。日比谷、西等をめざす中学生です。当人たちの自覚が前提です。勉強する意思が前提です。その意思がなくなれば理由、事情の如何を問わず竹の会の相手にすべき対象ではなくなくるということです。

 さて、日比谷、西に行くタイプという観点から、そういうところに行ける受験生像というものを描いておきましょう。

 まず抜群の集中力が備わった子でなければそもそもの合格はありえないことだけは確かです。ふざける小学生、騒ぐ小学生は今年卒業の小6に顕著でしたが、中学ではこういう子は見込みは全くありません。

 次に日比谷、西に合格するには、もともとの地頭のよさというものが備わっていなければならないでしょう。努力して行けるかということですが、難しいと思います。もともとの頭の良さというものを持っている生徒というのは、凡人にはできない努力も厭いません。先の杉山太一君などは、小6のとき、わたしが土日は1日10時間以上だと言ったら、17時間やってきました。それは口先だけではない。かれは100ページ以上もあった過去問コピーを丁寧な字でびっしりと解いてきたのですから、これは言うように17時間はかかったと思ったものでした。頭のいい人は集中力にすぐれ凡人以上の努力をするものです。

 例えば、平成10年の早稲田実業高等学校合格者、平成11年の青山学院高等部合格者、平成13年の都立西合格者、平成20年の都立西合格者、同年桐蔭理数合格者、、平成19年の千代田区立九段合格者、平成20年の桜修館合格者、平成22年の桜修館合格の杉山太一君、同年小石川合格者など誰一人とっても、素直で礼儀正しい、常に、先生(私)を尊敬する態度を忘れない人たちであったことで共通しています。言うならば、抜群の集中力、実行力、頭の良さ、品の良さ、礼儀正しさ、素直さ、謙虚さ、そういうものが、兼ね備わった人たちでした。そしてそういう人たちがとりもなおさず日比谷、西などに行ける人たちなのだということがわたしの中にはあります。

 日比谷、西に行くほどの人は、どこまでも静かで思慮深く、品のいい人たちでした。

 最後に、その人たちの補足です。

 平成10年の早稲田実業高等学校合格者→早稲田大学商学部卒業

 平成11年の青山学院高等部合格者→慶應大学総合政策卒業→現在毎日新聞記者

 平成13年の都立西合格者→慶應大学理工学部卒今日→現在IT系会社社長

 平成20年の都立西合格者→お茶の水女子大学進学

 平成20年桐蔭理数合格者→東京大学文Ⅱ(経済学部)進学

 平成19年の千代田区立九段合格者→平成25年東京工業大学進学

 平成22年の桜修館合格の杉山太一君→本年京都大学法学部合格

 

 

 

 

 

 

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