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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

都立西への道/小石川に合格するには/小4限定の募集/バイアスから逃れる/合格したければ小4から

2016.05.02

 おはようございます。本日は5月2日です。天気は微妙な晴れ模様、今年の連休は家でおとなしく仕事をする予定です。

 竹の会というところは一学年せいぜい3人前後多くても5人とるときつい、そういう小塾です。わたしがもっとも指導しやすいのは、小4の2月までにきてくれた場合です。この時期までがベストです。以後遅くなるにしたがって指導が難しくなるかと思います。ただし、これも知能、能力が高ければやや遅れても問題なしです。逆に、知能が普通なら小3の2月前後には指導を始めなければ間に合わないでしょう。

 以上の合格見通しには、前提条件があります。

 勉強をすべてに優先させる生活姿勢、そしてわたしを失望、落胆させない実行力、それからわたしの指示を100%実行する強い意思、これです。もし、この条件を満たすほどの子であれば、必ずや合格を果たすことになるでしょう。たとえ能力はあっても実行力、精神力に問題があれば合格は無理です。

 小石川、桜修館に合格するほどの子は当然にそれなりの能力がもともと備わっていなければならない。バカ小学生がいくら夢見ても無理です。つまり、それなりに天分の備わった子が、神に匹敵する努力を惜しまないほどに勉強したときに合格はもたらされる、そういうことです。そういうことを前提にして、指導開始時期が小4の2月が「遅くとも」ということです。理想は、小4の8月前後だと思います。今年A区分で九段に合格した女子は、小3の2月入会です。割合の導入段階で理解が進まず苦労しましたけど努力を積み重ねた結果小6のときにはかなりの難問を解くまでに成長しております。

 現在竹の会の今年の小6は小5の一年間を順調に進められた子は実はかろうじて1名です。それよりも去年は新小4とか、新小5が全く入会なしで逸材を集めることができませんでした。小6になって、あるいはその前後に来てどうなのか、ということですが、成功した場合もありますが、これは例外と考えていたほうがいいでしょう。

 どういう場合に例外的に成功したのか。

 もともとの能力が高い子に限られます。こういう子が割合の理解がたとえ稚拙であっても竹の会の、わたしの指導で一気に開花していくことがあります。平成25年に小石川に合格した女子は小5の3月指導開始です。彼女は、2012年3月に竹の会にやってきました。元代々木教室で、3月、4月を過ごし、5月6日から新装の渋谷教室に移りました。あの年に、今では竹の会では定番のレジュメ「竹の会入会テスト第1類」が完成したのです。あの年は気合いが入りました。とにかく天分に恵まれた子を導ききったという印象です。それはわたしのレジュメをしっかりとこなしながら進めてきたということです。

 それから恐ろしいことに、その年の9月にやってきた小6が、わたしのミクロマクロ法をマスターして開花するのです。彼女は駆け抜けるように白鷗に合格してしまいます。

 いずれも大手の経験なしでした。わたしがお決まりのように失望するのは、小5の1年を、あるいは小4から大手に通い、小6の前後に竹の会にきた子たちです。竹の会に来るというのですから、大手でも冴えなかったのかもしれません。まあ、そういうことに気がついて大手と手を切ったのは正解と思いますが、小5の1年間を無駄に過ごした~わたしから言わせればそうなります~ことは、なんとも悔いの残る話しです。

 わたしは多くの小学生が、小5の一年間をきちんとした思考訓練をし、努力を怠らなければ、もしかしたら合格するであろう可能性をもって小6の時期を過ごすことができたであろう、そしてそれは仮に区立中学に行くことになったとしても、トップ都立高校への合格を確実にするであろうことを確信しております。

 小6になって竹の会にきてみて、計算力はなし、割合の理解にいたってはあまりも稚拙ということであれば、まずそういうところから始めていくほかない。そうなると適性問題で訓練する時期も大幅にずれ込む。これはそういう状態で適性問題を解かせてみても全く解けないという経験則から言っております。

 さらには、「字」をまともに書けない小学生というのが、それなりにいますけど、これは決定的に不利です。まず「読めない」というのは、「字」本来の機能さえも果たせていないということですから実は致命的なことなのです。字がまともに書けないというのは、将来において、特に、中学に進んでノートがとれないことは勉強そのものに支障が出ることもさることながら、小6のとき、ノートにまとめるという基本的な、当然な作業ができないのは大きな失敗の要因になるであろうことは否定しきれないということです。

 「字」が汚い、まともに書けないという子は、小1前後の字への取り組みで失敗している可能性が強い。この時期に親がつきっきりで筆圧のある、丁寧な練習を毎日させなければならない。最悪なのは、この時期に、いやそれよりも早い時期に、公文に行かせて、字というものを軽視した場合です。ここで身につけられた悪字の習慣はもはや修正できないほどに鞏固に体に染みついてしまう、そう思います。

 世の中の母親は、早期英語もいい、ピアノもいい、珠算もいい、とにかく「字」だけは正確でていねいに書くくせをつけてあげる義務がある。「字」をていねいに書くということは、集中力を養う最善の方法である。集中力を養う、もっともいい方法をもっともいい時期にやらなかったというのは、なんというもったいないことか。ていねいに、とにかくていねいに書く、そういうことは親がしつけなくてどうするのですか。他人まかせでだれかが親身になってそういうことをしてくれるなどと思っても無理です。

 本年桜修館から京大に合格した杉山太一君は、小6のとき、確か書道八段と言っていたような。彼は書くのも速かった。書かれた答案はそれはそれは惚れ惚れするような、美しい見事な字、答案でした。

 以上はもちろん小石川、桜修館、九段などの公立中高一貫校の話しです。竹の会のもっとも得意とするト高校受験については、また別の考慮があります。

 都立西、日比谷に入るには、小6の4月前後がもっとも理想的な指導開始時期です。もちろん計算力を鍛え、割合を徹底してマスターするという過程は必須です。それから西、日比谷は、もともとの天才でなければダメです。もともと知能が高いことが前提です。バカ生徒では最初から無理ということです。もともとの天才を鍛え上げてどうなるかということです。

 竹の会では、原則小学校の段階で、鍛えて基本的な学力、つまり類い稀な計算力、卓越した割合的思考力をつけることが、必須の前提と考えています。トップ都立高校入試は、戦略的に準備するものです。中2の夏前までに中2の数学、中3の英語を終わらせる、中2の夏から中2が終わるまでに理科、社会を終わらせるなど、受験のための戦略、そのための具体的な戦術などは当然に想定されていなければならない。生徒は日々の努力を怠ることなく、わたしの指示を100%守らなければならない。

 こうすれば、難関都立もほぼ確実に合格させることができる。都立は難関でも倍率は2倍前後、ただし、日比谷、西、戸山の定員は男子だけもしくは女子だけで合わせて400人はない。都下の天才たちが一斉に競う受験で、日比谷、西合わせて、男子では、270人前後の席しかない。そういうところに確実に受かるには、当然に類い稀なる努力をした者に限られる、そういうことを知っておかねばなるまい。

 ◎都立西に合格する勉強計画とは

  まず、スタートは、小6の2月、3月でしょう。英語と数学から始める。英語は、3、4月で中1で習う英単語はもう覚えてしまう。中1の文法も少ないので一気に終わらせてしまう。こうして確実に文法をマスターしながら、前へ進めていきます。できるまで同じレジュメを何度でも繰り返すことになります。中3までの文法事項は、中2の7月までに終わらせるのが理想です。中2の夏休みには、英文解釈に入れるようにする。数学は、中2の夏休みから、中3の数学を一気呵成に終わらせる。中2が終わるまでに、高校入試の標準問題は解けるようにしておきます。できれば一気に上級へと進めればなおいい。竹の会にはそれぞれの段階に対応したレジュメを完成させていますが、いずれも、20年西合格以来、使用してきたものです。竹の会には20年豊島岡学園合格のときに使ったレジュメももちろんありますが、21年以降これを使った生徒はいません。平成26年から、27年戸山合格者も使った、「数学独自問題撰」を完成させ、さらに執筆を進めています。

 高校入試の理科、社会については、竹の会では中2の夏から秘策を指示しております。竹の会が選んだテキストを中2が終わるまでに7回まわします。国語についてももちろんレジュメによる指導を進めておりますが、詳細については、機会があれば述べてみたいと思います。

 高校受験は、中2までで勝負はほぼ決まっています。世の多くの親御さんが、考えているように、中3になって「そろそろ」などと言っているから、どこの中学も都立残念組ばかりなのです。都立残念組はとにかくも実際に都立を受けて失敗した組ですが、その前にそもそも都立受験をあきらめた都立断念組というのが実は夥しい数いるはずです。中学に入ると、まず明るいバカ生徒は、「駒場に行きたい」、「新宿に行きたい」などと明るく宣いますが、部活に流されて、まともに勉強と対することもなく、定期テストの前だけ勉強の体裁をとり、親は親で定期テストの成績が悪いと不安になって塾探しなんかやるけれど、いずれも意味のないバカ親子の愚行に過ぎません。そもそも定期テスト程度ができないなどというレベル、いや勉強姿勢で、まともな都立など行けるはずもないのです。部活に流されて底辺都立に入るか、低偏差値私立に単願推薦で入るのがオチで、中途退学率の高い高校で卒業までいることができるか、いてもそれが最終学歴の可能性は高い。勉強しないという人生がどんなものになるのか、世の中はそんなにバラ色に輝いているわけではない。

 ◎小4限定募集

  渋谷教室Aの最終募集です。竹の会では、現在小4の逸材を求めています。入会ご希望の方は、お問い合わせフォームより入会試験のお申し込みをしてくださればと思います。

  渋谷Aの募集は、新小4が予定数入会した時点で今年度の募集を終わります。

 ◎渋谷B は現在も募集を継続しております。渋谷Bの詳細につきましては、お問い合わせくだされば、添付ファイルの説明書を送付します。

 

 ◎バイアスから逃れる

  バイアスとは、偏りのことです。わたしたち人間の思考、判断というのがさまざまな呪縛から逃れられないものになっています。わたしたちは言葉の魔術にいとも簡単に取り憑かれてしまいます。客観的な判断というものをしているつもりでも実はなんらかのバイアスがかかっているということからは逃れられないのです。

  人間は日常生活において、実際に起きた出来事以外の「あったかもしれない」可能性に注意を払うことはない。そこから、実際に起きた結果以外はもともと起こり得なかったという自信に満ちている。直感というのも、成功体験の記憶である。それは、過去に行った予測のうち、正解だった予測の記憶が正体であろう。過去に起こらなかったことは「ない」として捨てる、しかし、現実には、起こらなかったことが起きることがある。だからわたしたちの得意な後知恵の論理は、未来の予測には実は何の役にも立たないであろう。

 わたしたちは、間違った思い込みにしがみつく癖がある。どんなに雄弁な反証にも、この思い込みを崩すことは不可能でこれほどまでに思い込みに固執する人間の癖とはいったい何なのであろうか。

 もしその固執の対象が、自分の人生観にかかわる姿勢、人生哲学の根幹にかかわる姿勢であるとすれば、その姿勢を変えるとは困難を極めるであろう。

 オームの信徒になった我が子を説得して改心させることの困難さを考えるまでもなく、人の脳は言葉という呪文に弱く、簡単に魔法にかけられる、つまりバイアスをかけるのは容易である。

 医師の診断が一定のバイアスにかかっている蓋然性はかなりに高いであろう。わたしたちは、日常において乱れ飛ぶ呪文に洗脳の危険にさらされながら、巧みに組み込まれた呪文にはさすがに逃げ切れずにとりこまれることもある。日常的にわたしたちを襲い来るバイアスとの戦い、わたしはそういうものに宣戦布告したい。自分の頭がどれほどバイアスな状態にあるのか、いつも意識的に検証するけれど、そのバイアスから逃れられるのか、正直自信はない。

 

 

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