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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

中学を甘く見るな

2015.12.23

 おはようございます。気温8℃。師走の23日、勤労感謝の日、竹の会12月指導、渋谷Aの最終指導日です。16時開始1時間前の15時開室です。祭日ですので15時からの人が多いかと思います。ただし、15時前の入室は無理です。早くにきているのですが、採点、添削、教室準備、近くに買い物など雑用繁多のためです。

 早師走23日となってしまいました。26日からは竹の会では31回目の冬期指導が始まります。冬期指導が今のようなかたちに落ち着いたのはいつの頃からなのか定かではありません。第1回目の冬期講習がどのように実施されたのかなどはもう全くわかりませんが、少なくとも鈴木君が活躍していた平成10年当時は朝9時開始夜9時終了、12時間という過酷なものであったように記憶しております

 小学生のみなさんのほとんどは、結局区立中にいくことになりますが、受験をしなかった小学生も高校受験は避けて通れない。まず小学生の間に、計算も未熟なままに、まして割合などまともに理解していない小学生が溢れています。それどころか基本的な勉強習慣のない小学生が中学生になっていったいどうなるというのでしょう。もちろんこういう小学生はほとどが落ちこぼれていきます。

 中学でもトップテンに残らなければ少なくとも進学重点指導校への進学はないでしょう。少子化が進み、トップテンといっても昔のそれとは質が違います。もっとも今年都立戸山高校に合格した男子は中野区の中学ですが、1学年160人はいたようです。彼は5番内にはいたようですが、直前はどうなのか、とにかく内申は女子が独占でした。確か中2のとき、1番、3番という番数をとったように記憶していますが、直前は番数なんかよりも実力をつけることにわたしが気を取られていましたので、わかりません。なにしろ男子の内申の最高が39なのだそうです。ところが女子は43とかが何人もいたとか。その内申の高い女子たちが結局駒場クラスもあきらめて下の都立へ逃げたという話もお笑い種として聞きました。竹の会の男子は内申38しかなくて、かなり不利でしたが、入試本番では、1割枠でも余裕で合格できたほどの高得点をとって合格していました。かれの160人いるという中学で結局最高の都立に行ったのは戸山で1名だけの合格でした。大手の早稲アカとかエナに行っていた都立志望の級友たちはみな落ちたか、格下の都立に行きました。哀れなものです。

 大化の改新645年を知らない、いや、理社のできない中3のことです。これだけでなぜできないか氷解しました。

 中1、中2のみなさんへ。

 わたしの指示を軽く受け止めて流してはいけない。わたしが「やりなさい」と言ったら死にものぐるいでやり遂げる、それだけの気持ちがなければ、竹の会にきて欲しくない。竹の会で勉強する、指導を受ける、というには、それだけの覚悟がいる。特に、中学生はそうです。とりあえず塾に行く、などという考えの親子なら先は見えています。そういう人は最初から、巷の「媚びる」塾、「なあなあ」塾へ行けばよろしい。

 正直に言えば、念願の都立高校に入って合格の気の緩みかなにかは知らないけれど、いきなり重い部活に入る子がいる。こういう子は結局浪人する。そして浪人しても早慶、国立などには入れない、と相場は決まっている。高校は高校受験の時に勉強した以上の勉強が毎日、3年間続くのが当然と心得ていた生徒だけが生き残るしくみになっている。

 中学の勉強はどうか。まず小6の2月、3月で英語は決まる。中学になって呑気にさて英語を始めましょう、などと言っている、脳天気な子は、失敗するに決まっている。英語は初動でしくじれば中学の3年間芽が出ない、つまり、高校受験は失敗する。数学はどうか。これは小学時代に思考、勉強のスタンス、習慣が染みつくほどにできているか否か、で決まる。そもそも小学のときに、計算は未熟なままに、割合も通り一遍のことしかわかっていない、そういう小学生が溢れていて、話にならない。小6の今から準備してももう間に合わないかもしれない。理想は小6の1年間鍛えることである。

 中学になって、「英語が苦手」、「うちの子は文章題が苦手」などと言っている母親がよくいるけれど、それは親のせいでしょ。中学になってそんなことを言ってももう手遅れでしょ。そういう親に限ってあれこれ塾を変えては流れ歩くか、中3のギリギリまで放っておいて都合のいいことを塾に言ってくる。もっとも媚びへつらうのが巷の塾長だからどんな子でも塾は受け入れるでしょ。それでなんだかんだとなかなか成績が伸びない原因をもっともらしく言い立てて先延ばししてなるようにしかならないというのが巷塾の本音、真実ということです。

 ほんとうに子どもの将来を心配している親ならそんなバカなことにはならない。きちんと小学の時からやるべきことをやっているでしょ。

 ただ塾に行けばそれで安心ということにはならない。中学受験をやっている小学生でも思考力がついている子は少ない。あれは一部のもともとの天才たちの華々しい記録に過ぎない。わたしが言いたいのは、小学校では優等生でありながら、つまり、「よくできる」をそろえている子でありながら、そのまま放っておくと、あたら機会を捨てることになる子たちについである。小学校の優等生でも計算は未熟、割合も表面的な理解しかしていない、そういうことはわかりきっている。そういう子も鍛えれば、勉強を習慣にすれば、青山、戸山、西、日比谷も夢ではないということである。だから惜しむのである。

 世の誤解の激しい親たちへ言っておかねばならないのは、都立高校志望なら決して大手へ行ってはならないということである。これは指導歴30年のわたしの本音である。私立難関なら早稲アカでよろしい。それから巷塾は玉石混淆ということも当然である。むしろ「媚びる」塾、「なあなあ」塾がほとんどということも覚悟していたほうがいい。

 

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