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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

9月3日(日)渋谷A第1回指導日、9月4日(月)渋谷B第1回指導日 

2017.09.02

 しばらく指導から離れてお休みをいただいてまたいろいろなことを見つめ直すことができました。子どもたちからよく算数の難問の質問を受けたときにこれまでの解法にかなり自分ながら算数らしくない解と考えることがありましたが、そういう問題について算数らしい解法をあれこれ考えてこれはすごいという解法を見つけては喜んでいます。さっそく忘れないうちにと大学ノートに書き留めています。小学生に方程式的な解法を説くことほど敗北感に満ちたものはありません。これで新しい解法を子どもたちに説明することできると思うと心が少しだけ軽くなります。それから休みの間に算数や化学のさまざまな面白いネタを扱った書物を見つけまして何冊か読みました。適性の問題の創作の助けになる多くのヒントを手にすることができたと思います。実はわたしは化学では高校時代に敗北しております。高校に入学したき、隣家の年上の幼なじみが母校の化学の先生として赴任してきたことがすべての原因でした。わたしは「モル」という単位からわからなくなったと記憶しています。そういう思いがずっとわたしの中で燻り続けてきた。結局入試の理科は「生物」にした、しかし、この生物とてやたら分厚い教科書を手にして暗記することの膨大さに正直辟易としていたのです。面白くなかったのです。そもそも頭から暗記しようとした当時のわたしの勉強姿勢から今考えれば無謀であった。かつて3600問ほどを収載した旺文社の「数学解法事典」を頭から読破しようとしたことがありました。それから「数学の技法」シリーズというのがわたしには名作に見えました。最後に行き着いたのがZ会の通販で手に入れた200問ほどの解答例を示した薄い参考書でした。当時のわたしはすべてがこのような過程を経て収斂していったのだと思います。1冊に辿り着いたら、もうそれだけを50回前後まわしました。赤尾の豆単で単語と熟語を1万語完全に覚えましたが、それまでに三省堂の辞書を黒いボールペンで塗りつぶしながら読みました。三省堂から出ているgem dictionary をボールペンで真っ黒になるまで塗りつぶしていって、最後に赤尾の豆単に辿り着いたのでした。わたしの「頭から暗記作戦」は日本史と世界史でも顕著でした。山川用語集を例によって覚えたら黒く塗りつぶすという方法で丸覚えしていったのです。しかし、生物だけはそういう参考書がなく、結局数研出版の薄い問題集をさーっと読みながして終わらせてしまいました。旧帝大に合格するにはどれだけのレベルが必要かと問いそのためには考えて膨大な知識を想定してやってきたのが最後には薄い1冊に収斂していったのは不思議でした。

 この休みは子どもたちの進捗の状況というものを冷静に鳥瞰することもできました。夏休みにみっちり勉強するということが並大抵のことではないということを実感した子も多いのではないでしょうか。7時間勉強したのが塾のあった日だけというのはまだいい方で、欠席や遅刻、早退などの頻度が高い子だと家庭学習も推して知るべしでしょう。1日7時間を休みなく実行できるような子は類い稀です。1週間実家に帰省すれば、あるいはレジャーに費やせば、たちまちその平均値を下げてしまうことになります。子どもたちの学力が進捗はかばかしからずというのであればその原因は家庭の側にあると思います。家庭学習が全く足りない、勉強意欲がないというのはお話しになりません。いやそもそも勉強が嫌いだ、受検の情熱が冷めつつある、こうしたことは突き詰めれば人間が本来持っている怠惰心、とにかく楽する傾向に行き着くのであろうかと思います。子どもというのは放任すれば楽をするほうに走ることはわかりきったことです。そういう子どもの傾向に親の何でも買ってやるという過保護、甘やかしが拍車をかけるのです。これは無教育ということです。教育とは「がまんをさせる」ことだと思います。もし子どもに怠惰の兆候が見えればそれは家庭で解決すべき問題であり、塾の先生に相談するという問題ではありません。塾というのはそうした子をそもそも見るべき立場にない、と思っています。勉強するという意思は家庭の中で培われるものです。怠惰という理由で、竹の会が退塾を言い渡すのは、至極もっともな対応だと考えております。怠惰な子はそもそも塾には、少なくとも竹の会とは無縁であった、それだけのことです。どうか塾というものを誤解しないでください。

 竹の会では、来年2月をひとつの区切りとして、現在指導している子たちについての指導継続の可否を判断することにします。もちろんそれまでに指導継続が困難と明白になればその時点で区切りとします。なお、小6については、当然に来年の1月をもって寿退塾となります。

 9月からは、現小4、来年2月入会の現小3を新規募集します。また高校受験目的の小学生につきましては、小5までに入会されることを強くお薦めします。小学生につきましては、竹の会所定の入会試験に合格することが必要です。中学生につきましては、通知表の5の数で判断しております。

 

 

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