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諦めない心が、奇跡をもたらす

2019.01.17

本番まで 17

 今日は、遅くに更新です。6年生が黙々と解き直しをやってくれていますので、わたしの方は暫く傍観することにしました。正直やりたいレジュメとか、過去問とかあるのですけれど、ここでいろいろと手を入れることはかえって心を乱すのではないかという思いもありまして、暫く傍観です。

 🔵諦めない心が、奇跡をもたらす
 どんなに模試の成績が、悪くても、諦めない。いつものように、淡々と勉強をこなす、この、迷わない、ブレない、姿勢が、思わぬ結果を生む、もたらすのです。気をてらってはいけない。いつもいつものように黙々と解き直しをやる。変化を求めてはいけない。変化こそが迷いを生む。迷いが生じるのは、変化を好むからです。変化に惹かれるからです。

なぜ、落ちたのか
 知能は高い。早稲田進学会の模試にも、何度か名前を載せている。それなのになぜ落ちたのか。
 落ちたのには、理由がある。
 いや、正確には、後から考えて、思い当たる理由がある。
 もしかしたら受かるかもしれない。いや受かっておかしくない。そういう子が本番で散るのはなぜなのか。逆に、早稲田進学会の模試で、名前を載せたこともない、いやいい時もあって、1140点を取ったことがあった。しかし、基本的には、甚だ振るわない。大原の模試でも、50%がベスト、そういう子が受かった、これは何を示唆しているのか。
 いろいろ思い当たることはある。
 知能の高い子の場合、岐路を分けたのは、勉強に対する真摯さであったのかと思う。知能が高い子には、二種類ある。自信に満ちて、尊大、 勉強はやる時はやるが、怠けることが多い。試験までまだ期間があると、怠ける。例えば、小6の夏、せいぜい3、4時間、全くやらない日もそれなりにある。それから趣味に時間をかける。こつこつと努力することを嫌う。このタイプである。結論から言えば、このタイプは、落ちることが多い。もう一つは、謙虚な姿勢態度が、共通しており、勉強というものに対する、畏敬の念が、とにかく強い。努力を惜しまず、どんなことがあっても勉強を優先するタイプである。これまでに成功してきたのは、このタイプの人であった。つまり頭がよくても、ムラのある子はダメということである。そもそもの尊大さが、勉強を舐めてかかるという過ちを日常化するからである。頭がいいのに、どこまでも謙虚な姿勢を失わない、この態度が、飽くなき努力に表れる。前者のタイプは、環境の変化にあっさりと潰されてしまうひ弱さを内包している。言い訳が多いのは、生来の怠け者の倣いであろうか。
 過去の竹の会の、奇跡の合格と言われた子たちの中には、模試では、目立たないままに終わったが、実は、そんなに悪くはない、という子がいた。頭の回転が速い、試験センスがいい、そういう括りになるのかと思う。また、大原の模試を例にとると、合格可能性80%、70%をコンスタントに取りながら、本番では、落ちたという子。逆に、合格可能性50%を越えたことが一度もないのに、本番では、きちんと点を取り、合格した、という子がいた。
 この差はどこから来るのか。
 ここはいろいろ分析してみる必要がある。
 一つ言えるのは、大原の模試の評価が高かったのに落ちたという子たちは、頭はいいが、怠け者であったということ、少なくとも勉強に関しては、回避、先送りで、共通していた>これに対して、50%の評価ながら合格したという子については、最後まで諦めないで、努力を惜しまなかった。とにかく能力がないと自覚している分、自分のできうるギリギリのところまで努力した、してきた、ということが、明確な事実として、あったということです。
 大原の模試については、平気で、70%、80%をとる子もいれば、どんなに頑張っても50%が精一杯とい子たちもいる。ここがわからないのだが、ただ40%以下というのは、合格例がない。50〜70%には、合格例がある。早稲田進学会だと、回によって難易があるので、一概には、言えないが、一応合格者は総合140点は、超えている。これは一度でも超えたことがある、という場合も含まれる。これを超えたことがないというのは、不合格の徴憑となる。
課題と合否
 まず、課題をまともにやってこなかった者の合格例は皆無です。先程、大原の模試で、70%、80%をとった子たちが、落ちたという話しをしましたが、この子たちには、実は、ある点で、共通した点がありました。それは、課題を結局はほとんどやらなかったか、不完全なままにしか終わらせられなかったという点をです。
 課題をやりきった者全てが、合格したというわけではもちろんありません。ただ合格した者は課題はほぼ完璧に出し切った、ということだけは言えます。

レジュメと合否
 竹の会では、割合を徹底して鍛える。つまりは思考力を鍛えているのですが、主として、理想は、小4にやる、基礎訓練過程というものがあります。この過程で使われるのが、「算数の魁」「思考の鍵」「小学思考の素〜割合問題編」「新小学思考の素」「小学思考の素〜その他の問題編」の5冊です。場合によっては、「思考の鍵」の後に、「ようなもの」というレジュメ集を使うこともあります。これらのレジュメ集を用いた思考訓練にたっぷりと時間をかける、かけられることが、後々の飛躍へとつながります。子どもの才能にもよりますが、この訓練過程にじっくりと時間をかけてやるには、小4の4月が、もっともいいということが、経験的にわかっております。小5直前の小4では、子どもの能力にもよりますが、やはり間に合わないことが多い。早い子だと、この5部作を小4までに終わらせてしまう。竹の会では、小5までに、これらを終わらせて、さらに、上位のレジュメ集へと進めるのが、ベターとされています。上位レジュメとは、「推理の素」「思考の源」「共通問題」「1%下巻」などのことです。小石川や桜修館ですと、「2010算数」とか「2011算数」などまで、やる必要があるでしょう。適性訓練のスタートは、小5の2月が、目安です。ここから様々な思考訓練のためのレジュメが、一気呵成に、使われる。レジュメは、常に、最新の情報をもとに、新しく執筆していますので、膨大な量がある。だから、小5の2月から、習い事とか、旅行とか、やってる場合じゃない。しかし、この点は、親の見識が、甘くて、春や5月の連休、はたまた夏休み、盆正月となにかと、旅行などをする家庭がある。試験までまだ期間があると思ってか、少しぐらいそういうことに時間を割いてもまだ間に合うと思っているのでしょう。しかし、もう小5の2月からは、1日たりとも1時間たりとも無駄にしてはならない。いくら時間があっても足りない。それがわかるのが、直前になってというのでは、あまりにも悲しいではないか。わたしの警告が、親御さんには、それほど響かないのは、どうしてなのかわからないが、「そんなことはない」という思いが、あるのかもしれない。
 なぜ受かったのか
 合格する子にはひしひしと伝わる何かがある。本番直前に見せるしぐさ、迷い、不安などからわたしは不吉な前兆を読み取ってきた。わたしの不安は恐ろしく的中する。合格した子たちには何か気運がある。マイナスの気ではない。前を真っ直ぐ見て、ひたすら合格を信じる、そういう魂の気がわたしに伝わってくる。本番前日に弱気になる、弱音を吐くというのは、すでに気が落ちている。あなたたちは、合格の気をオーラを出し続けなければならない。気運というように、うまく合格の気を運ばなければならない。気は落ち着いた、迷いのない心から生まれる。

 よく自分を見失う、という。難しそうな問題を見て、たちまち舞い上がる。それで勝負はついた。試験では、焦りが一番の敵である。わからない、時間がない、と早く早くとせかすと不合格の神の思うつぼである。どうか開き直って、周りを見回してほしい。この問題がもし難問だったとしたら、まわりのほとんどの受検生はみなそう思っているでしょ。もし倍率が8倍なら、つまり、8人中1人合格するなら、解けるヤツは2人とみていい。あとの6人はバカと思っていい。難しいと思ったら、そう考えろ。これで落ち着く。焦ったら。周りを考えてみろ。ばかばかりなのだから。それから戦略的に行動しろ。10人が10人時間内に解けそうにない問題と思ったら、もう捨てるしかない。かつてバカ受検生が、最初から解かないで、半分以上解かないで捨てたという話しを聞いて、開いた口がふさがらなかった。昨今適性問題の合格点数は、7割がひとつのラインである。だったら捨てる問題はせいぜい1、2割でしょ。5割捨てたら受かるわきゃない。

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