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現代受験論 🟧都立推薦入試は地獄の一丁目

2025.02.02

🟧都立推薦入試は地獄の一丁目

 都立推薦受験者は、受かったつもりになる。子どもたちの心理とはそんなものです。自分は例外、特別だと考えるのが、なんとも都合のいい頭なのです。試験の感触はいい感触、もしかしたら合格したかもしれない、そう考えてしまう。都立推薦を受けた子たちの共通の心理なんですね。発表の前日には期待は最高潮に達しています。だから落ちたときのショックはかなりのものです。

 なに都立で推薦合格なんてなにかの「おまけ」ぐらいに考えていてちょうどいいのです。推薦で受かっていいことなんか実はないんです。

竹の会で40年やって、都立推薦に合格したのは、3名しかいません。
 平成13年の都立西 男子 素内申44
 平成22年の都立富士 女子 素内申42
 平成25年の都立北園 女子 素内申45

 素内申45でも落ちた子もいます。だから都立推薦は、おまけです。
 それに推薦で合格することは必ずしも喜ばしいことではないのです。特に、独自校、日比谷は特にそうです。日比谷は、東大志望者が押し寄せます。特に、女子には、東大に行くには、日比谷しかありません。慶応女子は入学辞退比率が高いのですが、国立、日比谷へと流れるのでしょう。早慶に受かっても日比谷に進学するのは、東大狙いです。開成に受かって日比谷なら経済的なものでしょう。開成落ちて、早慶落ちて、日比谷ももちろんたくさんいるはずです。日比谷はこういうのばかりです。だから内申オール5の優等生が、日比谷志望で入っても、そうした荒波に揉まれた強者の中で生き残れるか、疑問なわけです。実際上位都立の推薦合格者はほとんど落ちこぼれることがわかっています。だから「受かった」と素直に喜べないわけです。
 難関校は合格したら万歳ではないのです。合格したから上位25%にいれるかです。

 だから合格最低点で受かるとか、実力目一杯でギリギリ受かるとか、そういうのは普通だめなんですね。補欠で入って卒業時には学年一ケタになったなどいう神話みたいな話しはわたしも聞いたことがあります。母校の数学の先生は母校に補欠2番で入学し、卒業のときは2番だったと全校生を集めたガイダンスで言ってましたけど、あれは毎日の努力の継続の大切さを言っていたと思います。特に、高校は継続の力でトップになったという神話はよく語られます。わたしはもう40年受験指導をやってきましたが、難関レベルの実力をつけることが入学後を見据えて重要という認識です。いやいや天才でも本番でミスをして補欠合格だったなんてことがあります。天才でも落ちます。だから問題は実力があるかどうかなんです。入学時に難関に合格できるほどの実力があるかなんです。特に、高校受験とはそういうものです。竹の会は合格を狙うのはもちろんですが、入学後トップ層にいるべく指導をしてきました。竹の会には桜修館合格者が多いのですが、ほとんどの合格者が学年1位から5位以内に位置しています。竹の会の出身者はトップ層にいるのが常態です。

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