2025.04.15
🟪スキーマの研究‼️
スキーマとは
スキーマがある文は、内容を予想できる。
スキーマがない文は、何を書いているのか、わからない、予測もできない。
スキーマは、予め脳内に積み込まれた知識のフレームである。具体的な知識は、抽象化されて、脳内にフレームとして蓄積される。私たちは、未知の事象に遭遇すると、脳内にある、スキーマによって、その未知の事象を解読する。だからスキーマが的外れなことも多々ある。
選択肢問題では、スキーマはあるのだけれど、選択肢が、本文を抽象的に言い換えているため、スキーマが働かないということがある。勉強初心者は兎角具体的事実をそのままに頭に入れようとする。
選択肢問題の苦手な人は、おそらく抽象化能力においで難がある。
だから直感で選択する。このとき、マーフィーの法則というのが、見事に働いているような気がする。
マーフィーの法則は、アメリカ空軍のエンジニア、エドワード・マーフィー・Jr(1918〜1990)が、起源とされる。
あるとき配線ミスを見つけたマーフィーは、「いくつかの選択肢があり、一つが悲惨な結果に終わる場合、人はそれを選んでしまうことがある」と言ったとされる。
しかし、マーフィーの真意は、「常に最悪の事態を想定しておく必要がある」ということにあったようだ。
しかし、受験生は、選択肢から悲惨な結果に終わる選択肢を選ぶ。
しかし、それはもちろん気がするだけである。正解の選択肢を選ぶ受験生も同じくらいいるからである。
ここで選択肢を作る側の心理と解く側の心理を考えてみる。
作る側は、悲惨な結果を正解にすることはない。常識的な結果、妥当な結果、そしてその結果を導く「論理」である。解く側は、悲惨な結果に心を奪われ、論理を検証しない傾向があります。おそらく悲惨な結果に対するセンサーが敏感過ぎてどうしても選んでしまうのかと思います。常識的な結果を選んで、その論理をチェックする、というのがいいでしょう。というか悲惨な結果は選ばないことです。悲惨な結果が正解ということもあるでしょうが、それは打ち捨てていい。選択肢は、プラス思考でいい。
勉強とは、スキーマを脳内に蓄積していくことである。
スキーマは、フレーム(枠)として収納する。知識は論理として整理する。言い換えれば、知識は抽象化して収納する。
抽象概念の言い換えを学ぶ。抽象語を抽象語で言い換える。普通は、具体的事実を抽象化するのだが、上級者は、抽象を抽象で翻訳する。現代文を読むときは、どのように抽象フレーズが抽象的翻訳されているかを学ぶのだ。本文を読んで理解するよりも、重点はそこにある。