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令和2年都立小石川中等教育学校合格者からの手紙

2020.02.26

阿部先生へ

 合格させてくれてありがとうございます。

 先生には感謝の気持ちでいっぱいです。発表の時、自分の番号を見つけた瞬間は、合格することができたというよろこびと、受かってよかったというほっとする気持ちでいっぱいでした。

 一番大変だったのは「撰」を解いていたときです。とくに、記述式の問題です。答えだけを出す問題は、かろうじて解けましたが、初めて解く記述式の問題は、とても高い壁でした。それでも先生に助けを求めず、自分で越えていこうとしたのが良かったと思います。

 先生もお体を大切にして、これからもがんばってください。

   都立小石川中等教育学校合格者  令和2年2月23日

 

※ 発表のあった9日は、わたしは手術をして3日目の日でした。手術を受検の終わる2月まで伸ばしてようやくその日を迎えたのが7日のことでした。手術ストレスで胃腸は潰瘍になっていたようです。手術後は手術痕と胃腸の激痛に苦しみました。病院の朝は早く6時には活動が始まります。体温と血圧の測定から1日は始まります。まだ体にチューブや点滴などがたくさん繋がれた状態の中でわたしは必死にi-phoneを操作して番号を探したのです。「あった」。ほっとしてわたしは痛みをこらえながら体を横にしたまま目を閉じました。わたしは体にいい血液が流れるのを感じました。きっとこの合格がわたしの痛みを和らげてくれる、そう思いました。

 するとすぐにわたしのi-phoneの電話が鳴りました。お父さんからでした。すぐに本人に代わり、話すことができました。このときばかりは体の痛みを忘れることができました。

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