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先送りは何もしないのと同じ

2015.12.26

 おはようございます。本日から冬期指導です。今日はその第1日目です。幸い天候に恵まれ、穏やかな陽射しが心を和ませます。初めて竹の会の冬期指導に参加する人もいますが、緊張はすぐとけて慣れてくると思います。今だから言いますが、去年の冬は今の小6、つまり、小5ですが、全く机につかずに、勉強らしい勉強をほとんどしていなかったという子、あるいは、机につくにはつくけれど、すぐに席を離れ、指導室で何時間もおしゃべりをするという子たちで溢れていました。この子たちは、こなしてきたレジュメが極端に少ないのです。しかも、こういう子たちは課題もほとんど出さないでここまできました。そういう子たちが、今、どのような状態なのか、推測に難くないでしょ。小6にとって、今年の冬は、どうすごすべきなのか、よくよく考えてほしいと思います。

 もちろん、7時間みっちりと席について集中していた小6もいたわけです。指導室にいるのは、問題を提出するときだけ、時間にして、数分のはずです。用もないのに、30分、1時間と居続けるのはどうみてもおかしいでしょ。冬期が終われば、本番はあっという間です。そもそも夏が終わって、12月になるまでの早いこと、多くのやり残してきたことをこの時期にやることなど不可能だということがわかったでしょ。やるべきものはやるべき時期にしかやれないということです。タイミングを外せばもうやる機会は二度とないと思っていた方が正解なのです。

 わたしには、問題を先送りしているようにしかみえませんでした。先送りというのは、やらないということと同値なんです。林先生が、「いつやるの」「今でしょ」と言っているのは、これほど正鵠を得た言葉はないからでしょ。課題も先送り、「いつやるの」、結局やらないままに終わるわけです。

 もっと言えば、実は、先の子たちは、当面の現実から逃げていたのだと思います。竹の会というのは、自主性を重んじます。だから強制はしない。そういうところを逆手にとって、現実逃避する、そういうことであったのかな、と思っています。わたしが、危惧するのは、そういう子たちがそのまま中学生になったときのことです。どうなるか、結果は見えています。

 中学では、部活に熱心な子もいるでしょ。スポーツ大いに結構。ただし、こういう子たちが、勉強しないこと、勉強できないことの大義名分に部活を使うのはどうかと思います。言い訳なんてどうでもいいことです。なぜなら、勉強しないという選択のもたらす結果はあげて自分自身が受けることなのですから。

 わたしは最良の選択をしながら先へ進めることを老婆心として述べているだけです。

 都立中は落ちる人の方が圧倒的に多い。こちらは落ちてもしかたない。ただ中学からは最良の道を選ぶことはできる。類い稀なる勉強力さえあればですけど。少なくとも進学重点指導校クラスの都立には行けるように勉強してほしい。が、現実は、先送りする人で溢れている。だから、中学では、先送りさえしなければベストの選択が可能になる蓋然性が高い。

 人生はまず都立で選別される。分けられる。都立戸山高校へ合格した人の人生と私立底辺校、都立底辺校に進んだ人との人生は歩む道がちがうということです。あなたたちがどの道を選択するか、自由であり、個人責任の原則です。底辺を歩んで一発逆転を夢見る人生、選択を探す人生を送るか、今、この時期に、先送りする、安易な姿勢と訣別して、ベストを尽くす人生を選ぶか、それは自由です。

 小学生だからと甘えから一歩も抜けられないでそのまま甘えの精神を維持し続け、自己評価ばかり高くても、結局、そういう自分をどうもっていくのか、露見するのは、社会に出たときでしょ。

 いつ真剣になるの? 今でしょ。

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