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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

塾を勘違いする親の軽薄さ 

2016.02.24

 おはようございます。試験の朝は、ピンと張り詰めた、冷たい空気が似合います。いろいろと思いはありますけど、今は天に委ねるほかありません。

 今日は、指導日です。

 日比谷とか西などに合格するために塾に行く、としてどういう塾に行くのか、という話しになります。

 Z会などはもともと通信添削の団体であったが、ここ何年かのうちに都内のあちこちに進学教室を展開するようになった。そして確かに、日比谷や西にたくさん合格者を出している。さて、ここでは誤解してはならないということである。

 Z会に行ったから日比谷に合格したか、ということである。Z会の進学データには落ちた人も少数ではあるがちゃんと載っている。つまり、落ちてる人もいる。早稲アカやサピックスなどの私立難関主体のところだとZ会ほど都立重視という感じはしてこないけれどやはりトップクラスの人たちが日比谷や西を併願しているのではないか、天才はどこにでもいますからね。

 さて、そこでです。普通の人たちがZ会なりに行けば、日比谷に受かるようになるのかと言えば、それはありません。Z会に行ったから日比谷に受かったのではなく、もともと日比谷に受かるような生徒、学校で1番とか、2番の人たちが、そこへ集結して競い合った、それだけの話しです。そこのところを勘違いしないほうがいい。日比谷なんてところはがんばって行くというようなところではない。世の中には、日比谷や西を滑り止めにする天才もいる。日比谷に入ってもトップ層を形成するであろう人たちがそういうところに集まったということである。これは、中学受験も同じことで、開成や麻布にもともと合格する資質を持った子たちが、日能研やサピックスなどに集合したということです。Z会のおかげで合格したわけではない。ここのところを勘違いする親が多い。バカな自分の子でもZ会に行けば合格するかもと軽薄に思うところがばかばかしい。

 竹の会というのは、もともと能力で選別するという発想は当然になかった。ただ世の中には底なしのバカがいるものでそういう子がいくら難関をめざしてもどうにかなるものではない。やはり指導して伸びるか、という最低限の歯止めがなければ塾でも責任を果たせない。商売ならどんなバカでも「なんとかする」と騙してカネをとれるだけとれるということをやるのだろう。巷の塾というのは結局そういうことをやっていると思う。大手だって見込みもないのにいくらでもどんな生徒でも集めるだけ集めようとする。これは騙しでしょ。竹の会のような小塾が入会試験をやるというのは、責任の持てる子だけ指導しますと言っているのだから、良心的なのだと思うのだけれど、世の中の親には敬遠されるようである。どんなバカでも騙してなんとかしますというような巷の塾の方が世間の親には受け入れられるようである。

 竹の会にもともとの天才がやってくることはほとんどない。だから竹の会の子たちというのは、ほんとうに苗から育てて合格できるまでに育てていったという子ばかりである。ただ苗からと言っても、どんな苗でもというわけではない。最低限育てれば育つ見込みのある苗である。それが竹の会の入会試験の主旨である。Z会とちがって、竹の会はもともとの天才がいたわけではない。竹の会で2年、3年かけて、思考力を伸ばしていき、引き出していき、能力開花させた、その結果の合格であることがほとんどである。

 大手進学塾は、もともとの天才を集めて合格を競うけれど、竹の会は、素質のある子を集めて、天才に匹敵するまでに能力を開花させてやる、そういう違いがある。竹の会という塾はそういう塾である。それは竹の会などという小塾にもともとの天才がくることはないし、それならせめて竹の会で素質を発見しそういう天才に伍するまでに育ててやろうではないか、という竹の会の小塾としての意地がある。

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