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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

最低でも都立戸山/小石川、九段への道/選択肢という生き方

2016.06.30

 おはようございます。今日は6月30日、明日から7月に入ります。炎暑、爆弾低気圧、台風、集中豪雨と自然の必然の営みの渦中に身を投じる季節の到来です。いつもなんとか切り抜けてきた、しかし、なんとかならないこともある。地球環境も人類には厳しくなりつつある、しかし、そういうことなどまるでないかのように原発を稼働させて一千年、二千年先の子孫にまで核廃棄物の冷温保存の管理を委託するなど、ありえていいことなのか。今、生きている人間さえ快適ならいいのか、現実に福島では子どもの甲状腺ガンが突出しているのに原発事故とは無関係と平然として言い切る、大学教授や病院のトップ、行政のトップたちとは、いったい何ものなのか、次に想定外の災厄に襲われたらもはや日本という国、国土そのものの存在さえ観念し得ない事態もあっておかしくない、とはどうして想像しないのか、イギリスの国民投票を見てみても、流されやすい、自分の判断というものをもたないB層が、国を動かす構図が、透けて見えてくる。

 竹の会の入会試験が、ここまでに完成度が高く、将来の合否の結果までも予測するにたる品質を有することの実証的、検証的証明がなされ得るまでになろうとは、感慨深いものがあります。特に、竹の会の「入会試験Ⅰ」はすぐれて完成度が高く、子どもの将来の成長の予測をかなりの確度で予測するものとして信頼性の高いものとなりました。

 渋谷Aに入室するには、小4の2月を基準にして、「入会試験Ⅰ」で合格判定を得なければならない。これまで準合格(6問中3問正解)でも入会可とされてきましたが、今後は準合格で「渋谷B」の入室資格を得る、ということに止まることになると思います。「入会試験Ⅰ」は、全6問構成で、全問正解をS合格、5問正解をA合格、4問正解を合格としてきました。小石川レベルに合格する逸材は、小4の早期にA合格以上をとる必要があると思います。現在、小3及び小4早期を対象にした「入会試験Ⅹ」も開発されました。さらに、「入会試験Ⅰ」よりも難しい「入会試験Ⅱ」、「入会試験Ⅲ」もあります。

 特に、兄弟姉妹の入会試験については、これまで「入会試験Ⅰ」をそのまま使ってきました関係で、「入会試験Ⅰ」を予め練習してくる弊があり、同程度の新問題を制作する必要性を痛感してきました。現在の「入会試験Ⅰ」の「第1問」に匹敵する問題を考えられずにいますが、さらに完成度の高い、逸材発掘につながる、新入会試験Ⅰの制作が焦眉の急の課題となっております。

 入会試験の結果は、入会後の指導の成否にそのまま反映されます。入会試験不合格者の指導は困難なのが通常です。もちろん中には徐々にではありますが、本当に遅々たる伸びではありますが、伸びていくというケースもありますが、入会試験に落ちる子というのは、往々にして向上心に乏しく、学習意欲も低調で、家庭学習などまずない、勉強意欲が感情的な起伏に左右されることが多いものです。

 高校受験生、つまり中学生の国語読解のための勉強姿勢について

  竹の会では、この夏に希望者限定ではありますが、わたしが、推奨する参考書を代理購入する、という募集をしました。お預かりした金額をおそらくはるか超える、それは竹の会の負担ということになっていますが、ここでわたしはほんとうにいい参考書というものがあり、これを使わない手はないと思う参考書を是非竹の会の生徒には使ってもらいたい、という強い願いがあります。よく国語のできない生徒に「読書をしなさい」ということが言われますが、どうもこれでは具体的な解決にはつながらない、問題は何をどう読むか、そこまで具体的に指示する必要はある、と思うのです。そこでわたしは書棚に眠っていた本を探して、これで行こうという本を見つけた。ところが、どうもこの本は塾には売ってくれないしくみになっている。いや実は新大久保駅の前にある第一教科書に行けばたいてい手に入るであろうことは知っているけれど、アマゾンで探してみた。そしたらあった。

 いや読解にいいという本は、実はある。26年の都立駒場合格者には薦めたことがある。中学生にはいい本である。(竹の会の中学生で興味のある生徒には書名を教えます) かつては小学生高学年には、「ソフィーの世界」を薦めていた。実は、読解にいいのは、哲学者の書いた本だと知っていた方がいい。ただ「ソフィーの世界」を読むにしても、ただ文字を棒読みしただけで終わるのがオチで小学生の読むに任せるには空振りに終わる可能性が強い。

 そういうわけで、わたしは、今回わたしが選んだ参考書については、徹底して面倒を見ることにした。というか、わたしの国語読解のテーマである、抽象-具体という分析法、定義論的分析というものを実践してみたいという野望があることもある。レジュメで当該参考書を徹底解剖してみたいと思います。中学生の諸君は、この1冊に全力で取り組んでほしい。一語一句逃さずものにしてほしい。音読するのもいい、論理構造をまとめるのもいい、とにかくあらゆる角度から吟味してほしい。問題、問題集の「消費」するだけの勉強では真の力はつかないでしょ。大手のテキストがだめなのは、ひとつには、大手の子どもたちには、知識の提供、情報の提供として受け取られ、取捨選択して、消費されて終わる、つまり、使い捨てになっているからです。

 竹の会の中学生にもまだ竹の会イズムが浸透仕切っていないというか、勘違いしてる生徒もいるようだけれど、勉強というものを単なる知識の消費とだけ思っているとなかなか本物の力はつかないものだ。食塩水の文章題が苦手だからそればかりを扱ったレジュメをくれ、というのもいいけれど、気になるのは、情報、知識偏重の姿勢とその消費型の思考様式である。そんな情報なんかなくても解けるヤツは解けるのである。必要なのは、そうした対策ではなく、より根本の勉強姿勢である。どんな問題が出されても、とにかく考えていく、考えればなんとかなる、という精神の涵養である。

 小学生のみなさんは、今「天声人語質問集」をやっている人もいます。実は、そのほとんどがまともに問いに答えられていない。つまり、本文の読解というか、内容、意味するところを理解しきれないでいる。さて、ここで考えなければならないのは、解説を見て終わりにするということではない。先へ進めることがベストなのではない。わからなければどういう意味あいなのか、とことん考えてほしい、ここでは、経験豊富な親御さんも助けると思っていろいろ疑問に答えてやってほしい。とにかく新聞を読める程度の社会常識、認識がなければ読解なんて不十分なのはあたりまえなのであり、そういう意味では親御さんがそういう子どもの狭い視野、狭い世界を少しでも広げられるようにしてやってほしい。天声人語質問集はそのいいきっかけととらえてもらえれば幸いである。

 失敗する親というのは、選択肢が多くて、いつも選択している、つまり判断、決定している親と思う。わたしは稽古事や習い事を何個もやらせる親には懐疑的であるけれど、それは、本来人間というものが、ひとつのことにかかり切りになってもそのひとつのことを極められるのかさえわからないほどに無力であるという前提があることもあるけれど、こういう親たちが、勉強というものを他の習い事・稽古事と同じレベルの選択肢の一つとしてしか考えていないことが気に入らないからである。そもそも勉強が、選択されなければ、実行されないということ自体がわたしには受け入れられないことである。勉強というのは、選択の対象ではない。選択などという過程はないのであり、当然に習慣のひとつとして選択決定の過程などなく、やるべきことなのである。こういう選択肢ママというのは、法事だ、年に一度の家族の集まりだ、家族旅行だ、なんだかんだと、選択肢の一つの勉強はいつも選択されないままにやり過ごされる。こういうママの子どもがどうなるか、たいていわかりそうなものである。勉強は選択肢にあることはあるけれど、いつも他の選択肢と比べてなんと優先順位の低いことか。勉強を選択の対象としている限りは、絶対に成功することはない。こういう人種は、なんでもかんでもやっかい、めんどうなことは先送りする、当面回避する、というパーソナリティーが備わっている。模擬試験を過失を装い、回避するというのも。選択肢的思考の表れである。いいですか。勉強は選択されなければやらない、というものではないのです。模試だって受けるのが当然、選択の余地なんてない。選択肢人間は、いつも大事なことを先送りして、当面をやり過ごす。しかし、いつもいつかやらなければならないという心理的なプレッシャーは抱えているのは傍目にもよくわかる。わたしは、竹の会の子どもたちには、このような選択肢人生、つまり先送りする生き方をしてほしくない。

 

 

 

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