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現代受験論■親の不見識が子を結果的に奈落に突き落とす!!

2025.09.05

親の不見識が子を結果的に奈落に突き落とす!!

  3.11の原発事故のとき、政府の無能は曝け出された。一流大と言われる教授の肩書きを持つ者、頭がいいと言われた官僚たち、誰一人として為す術を持たなかった。あのときにこの国の支配者たちは、危機管理能力がゼロに等しいことはバレていた。そして今度の新型コロナによるワクチンの国による、半ば強制的な接種が、想像もできない薬害禍を露わにしつつある。国民はあまりにも支配者のなすがままに身を任せるほどに愚かである。

 喧しいネット社会、スマホを手から一時も離さない大人たち、なにが本当なのか、わからない人たち、略奪と詐欺が横行する社会、政治が作った、底辺に奴隷のように扱われる若者たち、その先に溜まる職のない大人たち、そこから暴発的に生産される、残虐な事件の数々。何が本質か「わからない」大人たちの増殖が、日本の未来に何をもたらすのか。危機管理であたふたするしか能のない支配層を野放しにして、当面の、今さえ何もなければ、いつものように生活できれば、支配者のやりたいようにやらせて何もしない国民、それが今の日本の国民なんですね。

 子どもの教育もそういう意識の中にある。ネットをカネで買い占めた大手塾の宣伝にそのまま騙されて、子を放り込む。本当に頭のいい子なんて学校に一人か二人でしょ。そのほとんどは境界児童か、境界層児童です。そういう子に知識を詰め込む愚をやるのが、大人たち、そしてカネさえもうければいい大手塾でしょ。子どもというのは、知識ばかりを与えてもろくな者にはならない。ペーパーテストに強くなるというのは、予め答えのある問題の答え方を覚える才能に長けている、というだけのことでしょ。東大大学院の教授が福島の原発事故で何もできなかった、あの無能ぶりは今でも忘れない。何が東大だ。笑わせるんじゃない。新聞もテレビもその使命を権力に売り渡し、国民に不安を煽って、権力のご機嫌ばかりを伺っている。わたしは、竹の会で、知識を啓蒙しようとは思わない。子どもたち、預かった子どもたちには、知恵を学んでほしい、とだけ思ってきた。だから知識ばかりを際限なく詰め込む、中学受験が大嫌いだ。算数を通して知恵というものの意味を掴んでほしい。適性検査問題は知恵比べにいい種目だ。子どもたちには「考える」こと、そのことだけを培ってほしい。受検に失敗しても、竹の会で指導を受けてきたことが、将来の受験に役立つ、そう信じて指導してきた。

 竹の会で、指導した小2が、たちまち私立難関レベルの計算問題を解くようになり、割合について深い教養を身につけるようになる。そこから知恵というものの使い方を学んでいく。わたしは、知識で子どもたちをダメにしたくない。子どもたちのほとんどがそれほど優秀ではないということは、人は生まれながらにして持って生まれた才能に規定されるというリアルには抗えないことをいつも再認識させられる。塾の先生とは、そういう部分でいつも真剣に闘っているのだけれど、そのことが理解されることはない。塾をやる以上、人の何倍も本を読み、様々な知恵をはたらかせて、子どもたちの能力を伸ばすことに力を注がなければならない。知恵をはたらかせることのためにこそ知識の価値がある。そのことをしらせていきたい。

 

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