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現代受験論(桜修館 都立青山 開成 筑駒 駿台模試全国1位))🟥100の理論‼️

2025.11.06

🟥100の理論‼️
 まだ小4だから、小5だから、という親には、本来受験の資格はない。それでも受験を言うのは勝手だが、最初から成功はなかったのであり、これが公立中高一貫校受検であっても、変わらない。わたしの経験は、あれこれと言い訳、口実を言ったとしても、不合格という結果は、不変であったということである。
 バトンだけは続ける、ピアノの発表会があるまではやめられない、日曜日あるいは土曜日は、サッカーないしは野球、サッカー命、バスケ命、などなど、みんな落ちました。中には、知能の高い子もいまして、高らかに母親は「勉強との両立」を自信満々に喋りました。確かに、成績優秀でした。しかし、それも中2まで。最後はあまりにも悲惨な物語でした。
 100の理論とは、1年間に100の力が使えるとしたら、多くの人は、習い事、稽古事に50、勉強に50とか、使い分けるのだろうな、ということです。しかし、ここにこの人たちが予期しない陥穽が隠されている。受験が目的なら、100の力は2か月で使い切らなければならない。そうしたら新たに100の力が生まれる。使い切ったら0になるのではない。夢中に没頭する人間には、無尽蔵に力が生まれる。これが100の理論である。
 まだ小4だから、中には、まだ小5だから、と勉強量を制限する親がいる。実は、これが、公立中高一貫校を受けようとする親一般である。
 翻って、私立や国立を受験する親はどうであろう。普通は、小4から大手進学塾に通うだろう。トップクラスにある子たちは、習い事や稽古事、スポーツなど一切無駄としてやらないし、やたら家族旅行やなんたらで時間を使うこともない。いやむしろさまざまなオプション講座を申し込み、家庭教師をつけ、あるいは別に個別指導塾に通ったり、と勉強を徹底し、志望校合格のためには、時間はもちろんカネも厭わないという覚悟である。
 さて、こういう子たちが、併願先として、公立中高一貫校を選ぶようになった。「まだ小4だから」の親には太刀打ちできるはずがない。
 私立受験の親と公立のみ受検の親とでは、覚悟が違うのである。私立受験の親は、何としてでも合格する、したいという意思が執念に近い。そのためにカネを惜しまないという覚悟も半端ではない。だから習い事とか、稽古事、スポーツなどは一切ないし、娯楽などはありえない。彼ら彼女らには「志望校合格」しかないというか、見えていないのだ。
 難関校、一流校になる程、100の理論が、意味を持つ。受験に失敗する親子は、100の力を一年かけて使う。100の力だから100しかないと決めてかかっている。
 100の力が、さらに100の力を生むことは、夢中の世界に没入したときにだけわかることである。

 覚悟とは、腹を括ることである。開き直ることである。腹を括るとは、死を覚悟することである。信長は、3千の軍を率いて、4万の大軍を率いる義元と戦った。腹を括って生きる道を考えたのだ。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。やるしかないのだ。負けることを恐れてたら勝つ戦いも負ける。どっち付かずの態度、優柔不断な精神は、身を滅ぼす。
 覚悟には、潔さがある。覚悟がある者が成功した。「都立青山を受けます」と覚悟して勉強した者だけが、受かったのだ。覚悟がない者は、勉強も中途半端だ。最後まで志望校で迷い続ける。そのくせに平気で私的(公的はもちろん)行事を優先させる。
 覚悟は、幼い精神の子には、もともと無理だ。甘えのある子、過保護な子には覚悟などはありえない。覚悟とは死ぬ覚悟だからである。しかし、中学受験の子には、その覚悟がある。
 100の力さえも使い切らずに、殲滅する子たちが、公立中高一貫校受検の子たちなのではないか。

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