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現代受験論(桜修館に強い塾 都立独自校に強い塾 開成高校合格・筑駒合格・渋幕合格実績 駿台模試全国1位)🟦🔷情熱と逆境は反比例すること‼️

2025.11.24

🟦🔷情熱と逆境は反比例すること‼️
 あれほど熱心に勉強にしていた子が、ある時から急にやる気を失うのはなぜか‼️
 勉強に「情熱」を持って立ち向かう、一生懸命、時間の大半を勉強に費やす、見ているとその姿は感動すら覚える。ひたすら情熱を示すその姿は誠に喜ばしい限りである。しかし、ある日、突然その姿が消える。何もかももの憂い姿に変容する。突然やる気をなくし何もしなくなる。これはどうしたことか。わたしは、多くのそのような事例を経験して来た。
 いずれの共通点も何かの障害に挫折して、そのまま崩れるパターンである。例えば、難しくなっていく問題が解けないときだ。しかし、これまで熱心でよくできると周りから見られてきたことが心を縛る。だからなおのことできないことは許されないのだ。自己否定に繋がるからだ。そういう心理が手に取るようにわかる。挫折の仕方は区々で、それよりも、それでやる気を一気に消失するパターンもある。もともと不器用で、試験センスがない子に多い。
 情熱期の過程は、徐々に自分の人生のストーリーがアイデンティティに取り込まれる過程である。この状態が長く続くと、自分の価値イコール勉強だと強く思いこむ。だから勉強ができない自分には意味がない、と言った感覚が生まれるのだ。自分を勉強と切り離せなくなるのだ。
 勉強放棄と、もともとの怠惰心が重なり、無気力となる。
 しかし、勉強にはトラブルはつきものであり、勉強が思うように進まない、難しい問題に躓く、など問題は必ず起きるのだ。勉強とアイデンティティを結びつけて考える人ほど、自分の存在意義を見失い、立ち直るのに時間がかかる。情熱は挫折しやすいリスクと表裏なのだ。
注 アイデンティティ(identity)とは、一言で言えば、自己同一性のことです。自己同一性とは、自分が自分であるという意識、他者と区別される自分自身の独自性のことです。

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