2025.12.02
🟧合格請負人仕事録(7)
都立独自校合格という仕事(1)
平成27年、28年都立戸山高校合格という仕事が、合格請負人だったことを思い出させた‼️
今回は、27年戸山合格者のことを書いてみた。
27年合格者は、都立両国に失敗した。28年合格者は、都立桜修館に失敗した。二人とも仲良しである。27年合格者は、中野区から通っていた。最初は、日比谷を口にしていたが、ほとんどの公立中高一貫校失敗者が同じことを言うのだが、中3の入試直前の12月なって、戸山にした。実は、最後まで日比谷で迷っていたのだが、過去問やってとても無理と思ったのだろう。わたしの忠告に従ってくれた。平成20年都立西以来の、久々の独自校の指導であった。例によって、戸山の過去問は、独自問題スタートの年からすべて集めた。理社については、平成10年以降で切った。それ以上遡っても、仕方ないからだ。都立の理社は、特に、社会は、出題年度の時代背景を反映しているから、過去を遡っても、意味がないのだ。
過去問は、もちろん時間を測って、実戦形式でしかやらない。飽くまで検査目的だから。ここで、弱点を炙り出し、具体的に補強していく。例えば、英語は、どうしても時間内に終われない。12月のこと。それで、長文のスラッシュ読みを教え、さらに、まず問題を読み、それから該当箇所をスラッシュを目印に探して、答える、という作戦にした。これで時間内に、ほぼ合格最低点はクリアできるようになった。数学は、竹の会の定番「入試数学ベーシック」だけ。これで、国学院久我山の数学は、9割取れた、と報告があった。彼は、実は、竹の会のミクロマクロ算数レジュメを竹の会の算数指導の基本設定に一役買った子である。小6のとき、メキメキと算数の実力を、つけていた。もう一人そういう子がいて、その二人が会話していたのがわたしの耳に聞こえた。「あれ、よかったよな。あれで割合がわかった」「そうだよな。僕もあれでわかった。めちゃくちゃわかりやすい」、わたしは、「ちょっと待って❗️ どのレジュメ❓」と聞いたものだ。
さて、独自校合格には、内申が大きく影響する。ところが、彼の学校は、1学年約150人ほどいたのだが、素内申40以上というのは、女子しかいない。男子は最高で39、彼は確か38であった。いや、38で戸山はきつい。彼が日比谷を、諦めたのは、これもある。しかし、やるしかない。こうしてかなり厳しい戦いに突入した。因みに、彼の学校には、戸山志望者は4人いて、3人はエナに通っていて、よくエナの理社の対策テキストを得意げにやっていたらしい。3人のうち1人は、戸山一筋で中1からエナに通って満を持していたという。しかし、結果は、竹の会の1人だけ合格だった。他に日比谷などの志望者たちは全員落ちて、結局彼の学校のトップ都立は、戸山の1人だけだった。
さて、後日談だが、彼は、一橋大学に合格し、今年は、社会人1年生として、化学系の大手企業の地方支社で働いている。
結局竹の会だけ受かった、という話しは、これまでに何度も経験してきた。その度にわたしは合格仕事人としての仕事を果たした幸運に感謝してきた。






