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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

現代受験論(桜修館・都立青山・開成etc.専門塾)🟦「腹を括る」‼️  〜迷いを断ち切る‼️

2025.09.29

🟦「腹を括る」‼️
 〜迷いを断ち切る‼️

 高校受験生の親の中には、最後まで志望校をなかなか決められない人が少なからずいる。本人の内申、偏差値(実力)から受けられるところは、自ずと決まりそうなものだが、なかなかそうはいかないのが現実である。本人の希望が高く、親の希望も高い、そういうときに、問題が生じる。こちらとしては、「ここなら受かる」と提案するわけだが、なかなか「わかりました」という答えは返ってこない。「〇〇なら受かるかもしれない」と提案しても、散々迷った挙句「やっぱり△△にします」と、わたしが、自尊心を傷つけないように遠回しに落ちると進言しても、その遠回しが裏目に出て、ワンチャン受かるかも、と願望が確信に変わって揺るがない。わたしの提案が拒否されるのはよくあることだが、不幸にしてわたしの予測は99%当たったので始末が悪い。いや今の世代は、合否に関係なく、受けたいところを受ける、難関でも超一流校でも不合格の不安などまるでないかのように見える。わたしには、「ここを受けます」と通知して終わりだ。事前の相談もない。
 受験というのは、時として、「腹を括る」ことが必要である。直前ギリギリまで「迷う」のは、勉強が煮え切らない。覚悟がない。腹を括って、志望校を絞り、そこにどうしたら合格できるか、と頭を使うということがない。何事も迷いは、躊躇、思い切りの悪さが、正常な判断を遠ざける。
 都立高校は、99%内申で志望校が決まる。1000点のうち内申は300点ある。オール5なら300点である。当日点は、700点。500点満点を700点に換算する。例えば、小山台、竹早を受けるとして、受験者の80%は、内申40以上揃えている。その中には偏差値の高い生徒もいる。つまり、合格者は、高得点を取ることが普通なのである。そうなると内申が高いほど有利となる。だから、内申で決まる。
 私立はどうか。内申が高ければ推薦試験を受けられる。私立の推薦とは、さまざまな形態があり、一言で説明できない。例えば、早実なら、100人ほどが各中学校長の推薦を受けて、学科試験を受けるという体裁を取る。そのうち25%ほどが合格する。つまり、私立でも内申が高ければいろいろ有利な取扱いを受けられる。
 難関私立を一般で合格するには、推薦で定員の半分は減るから、その残りの定員を競うことになる。だから偏差値が高いほど難しい。
 合格するには、真の実力を付ける必要があるわけである。竹の会は、都立独自校を含めて、当然この難関私立を一般でしかも上位合格するように、プログラムしてきた。
 竹の会の数学、英語は、駿台模試全国1位を輩出したことでもわかるように、折り紙付きの内容レベルである。
 ここで、その指導内容の詳細を語ることはしないが、このブログで、折に触れ説明してきた通りである。
 今日のテーマは、昨今の親子世代は、わたしの合否判定をスルーして、自ら受けたいところを自由に受ける傾向が強い、というところから、なんとも煮え切りの悪い、迷いが、受験勉強をかなり効率の悪い、実りのないものにするということだ。やはり、不安は隠せないからか、迷うのである。ギリギリまでに迷う。迷った挙句、どうしても自分の実力より上の学校を受けることで落ち着く。それまでの中途半端な勉強がそもそもの受かるべきところの合格点も取れないで落ちる。
 世の中に、こういう破滅型の親子がそれなりにいるから、さらに実力的には、足りないことがわかっててどうしても受けるという人もそれなりにいて、どんなに倍率があったとしても、都立にしても、私立にしても、実力さえつければ、受かる可能性があると言える。
 難関に打ち勝つ不動の実力を付けるには、それなりのIQと早期からの訓練が必要である。ところが、多くの都立志望の親は、中2まで、なんとものんびりとしたものである。先取りというか、前倒しで進めるなどということは毛頭頭にない。季節講習も最低でそこそこに済ます。それなのに中3になると途端に志望校はやたら高い。それは無理筋というものである。勝ち目はない。いや、受かると真面目に思っているようで、いずれ現実がわかるとはいえ、苦笑するしかない。
 高校入試には、勝ち方というものがある。これもこのブログで再三触れているのでここでは述べない。
 今日は、受験は、腹を括る、ことが、肝要ということを言いたかった。早くに、腹を括り、後は全力でやる、合格するために、ありとあらゆる手を尽くす、である。腹を括らない、つまり、迷って、定まらなければ、対策が中途半端になる。それは熾烈な競争試験では、致命傷になる、ということである。かすり傷はいいが、致命傷は避けたい。

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