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現代受験論(桜修館受検/都立青山受験/開成高校、筑駒受験)🟦都立中高一貫校、そんなにいいですか⁉️

2025.10.21

🟦都立中高一貫校、そんなにいいですか⁉️

 都立中高一貫校をめざして勉強する人たち、その中でも比較的高学年から試験勉強を始めた子たちは、間に合わなくて失敗するケースが多いのですが、そういう子たちは、地元の公立中学校に行くことになりますね。また、小3前後から塾に通ってスタートを切る子たちもいますが、問題は、早くから始めたことがよかったかというと、やはりIQ次第です。それに本来のIQの他に、性格IQというものがあると思うのですよね。正直さ、素直さ、責任感が強い、こういう性格は、性格IQが高いとみなされます(私見)。
 IQ及び性格IQが高ければ、小4からの訓練でいいと思います。わたしなら、いや竹の会なら、開成高校、筑駒高校も可能です。
 ただし、ここで親の姿勢というのが、大きく結果を左右する。これは40年の経験から、不思議な法則に気がついたということです。すなわち、母親なり父親なり(たいていは母親なんですが)があれこれ指導に口出しする家庭の子というのは100%失敗してますね。これまでの成功者というのは、特に、わたしの指導に関しては一切沈黙してましたね。全くと言って何も言わない。裏返しから言えば、絶対的にわたしの指導を信頼していたということかと思います。神経質になるのはわかりますが、頻繁にメールで口出ししてくる、当人は気がついていないと思うのですが、これは、わたしを信頼していないことの裏返しです。だからというわけではないですけど、そういう親子は受かった試しがない。わたしの指導がその都度妨害されていたのですから、当たり前と言えば当たり前の話しですが。
 これもIQが高ければの話しですが、小学低学年、できれば2年生から、わたしに預けてもらえば、将来は東大ということになるのかと思います。ただし、これも条件付きです。勉強最優先の家庭でなければならない。習い事、稽古事、その他体育会系の活動をやってる子はダメです。よく小6の最後までサッカーや野球を続けてる子というのがいますが、これはダメです。勉強と両立させるなどと立派なことを言ってますが、現実はそんなに甘くはないことは、身をもって知ったことと思います。
 竹の会では令和4年に開成や筑駒などに合格していますが、この男子は小4入会なんですが、内申は「もう少し」が何個かあるほど良くないが、IQはかなり高いという子でした。小石川を落ちましたが、おそらく彼の高いIQが適性検査という仕組みに合わなかったのだと思います。早稲田進学会の模試では全回名前を載せてはいたのですが。こういう子は、高校入試で勝負した方がいいに決まってます。適性検査問題はあまりにも常識の完成度、精神の成熟度にフォーカスされ過ぎているので、天才に合わないのです。天才は世間知らずが多いですから。適性検査は適度にませた子に向いています。
 わたしが高校入試を進めるのは、わたしが高校入試の専門だからということもありますが、わたしならIQさえ良ければ、早慶、開成、筑駒、渋谷幕張、日比谷は、当然のように受からせることができると思うからです。ただし、都立しか出せない、それは家庭の事情から、つまり経済的に無理だから、というのはダメです。そもそも塾に行けないでしょ。塾に行っても最低で済まそうとするでしょうから、それは無理です。
 受験というのは、カネのかかる投資です。将来に何倍にも、何十倍にもなって子どもの将来を豊かにする。教育にカネをケチっていれば、それは将来もカネのない生活しかないことを意味する。教育に投資するというのは、明治時代からの、カネのある子弟が高い学歴を得たという史実です。いや江戸時代には昌平黌がありました。「昌平黌」とは、江戸幕府の官学であり、正式名称は昌平坂学問所といい、旗本・御家人の子弟を教育し、後に東京大学の前身ともなった、幕末期の最高学府です。 
補註 1690年(元禄3年)に徳川綱吉の頃、幕府の官学として、主に旗本・御家人の子弟を教育し、儒学の知識と教養を身につけさせ、幕府の統治を支える人材を育成することを目的としました。明治維新後、1869年(明治2年)に官立の大学となり、東京大学の前身となった。

 わたしが、高校入試の専門家というからではないですが、中学受験よりも高校受験の方が100倍ラクです。中学受験は秀才が集まる試験です。難関になると倍率も高い。都立高校は、高くても2倍ちょっとでしょ。もちろん内申の縛りはあるが、逆に言えば、公立中で定期試験が80点取れないというのは、それでは上位都立は無理でしょ、ということである。そもそも区立中学程度で内申が取れないというのは、そこまでのIQであったということである。
定期テストで平均85点取るというのは、それこそ普段から気を配りながら満遍なく全科目に目を通すことである。ある意味心配症なくらいに、各科目を気にしながら、勉強していかなければならない、ということである。要するに、生真面目なくらいに、勉強のことを心配する、そういう人が内申を取る。
 毎日を勉強しないで、流していれば、その結果どうなるか、わかるはずだから、わかっててやらないわけです。そういう中学生が、つまり、将来の底辺社会を形成する層がすでに生産されているわけです。
 都立入試は、IQは高いが内申はないという人には向かない。都立は無理だから、難関私立に絞るという考え方もある。英語、数学、国語に絞るわけです。それはありです。内申に批判的ならそれもありです。実際そういう子もいました。ただ内申が取れない程度の頭では、いくらIQが高くても取れる私立には限界があるようです。
 公立は、本当に勉強する人たちは、全体の2割と思います。そのうちIQの高い人は全体の1割弱だしょう。つまり、8割はなんらかの形で脱落していく人たちです。怠け癖がついて勉強しない人たちが8割いるから、高校入試がラクだと言っているのです。中1が終わる前後にそれまで日比谷だなんだと言っていた子たちが、ほとんど脱落していきます。思春期だか反抗期だか知りませんが、とにかく勉強しなくなる。だから真面目にコツコツ勉強している生徒には周りから勝手に脱落していってくれるので、こんなラクな話しはないわけです。この意味でも高校入試の方がラクなわけです。
 高校入試では、既に中学入試で、天才、秀才たちが、ごっそり抜けている、その余の生徒たちの争いである。もちろんそれでもIQの高い生徒たちがいるわけです。日比谷、西、慶應女子、筑駒などを狙う猛者たちが戦いを繰り広げる戦場でもあるわけです。高校入試は、そういう意味で、既に戦場です。ですから、戦場にあるという意識がなければとても勝ち抜けません。区立中学に入学する前から、つまり戦場に突入する前から戦いは始まっているのです。戦場意識のない親子が脱落していくのは、当然です。季節休暇をのんびり過ごすなどという家庭は高校入試でも脱落を選択したのです。戦場に立っているという意識がないのは、既に敗北しています。

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