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現代受験論(駿台模試全国1位輩出塾 開成高校トップスリー合格 2026.2受験コンサル開始)🟦物語文の読解‼️  

2025.11.15

🟦物語文の読解‼️
 もともと人は、物事を物語として理解する。
 物語というのは、感覚(反応)を言語化したものだ。つまり、人間は、考える前に反応する。だから入試国語の小説の問題は、言葉の背後にある感覚(感情)を追わなければならない。小説の問題が苦手だという人はそこのところがわかっていない。
 小説は、感覚を言語化したものである。神経を研ぎ澄まし、言語から背後にある感覚を悟らなければならない。
 小説問題が苦手だという人は、言語、文字限りで、答えようとするから間違うのだ。小説、つまり物語というのは、感覚を「紡いだ」ものなのだ。感覚を追え❗️
 作家は、登場人物の感情を言葉で表現するよりも、登場人物の所作(行動)をもって換えるだろう。言語には、人間の感覚を表すには、誤解が生じやすい。また言語で感情を正確に表せるわけもない。作家は、登場人物の行動から読者に登場人物の感情を想像させようとするだろう。読者の受け取る感情は一様ではない。読者の数だけ、感情がある。作家が、言葉で例えば「悲しかった」などと書いてしまえば、読者は一義的な取り方しかできないではないか。そんな面白くない小説なんて誰も読まないだろう。読者は、登場人物の所作から感情を追うのである。読者の想像の範囲が多ければ多いほど小説は面白い。

 言葉は、限定的に働く。わたしは、言葉ほど恐ろしいものはないと思っている。呪いの言葉というように、「呪いの」と形容詞で限定するまでもなく、言葉は、元々呪いを内在する。魔術は、呪文という言葉を唱える。SNSには、呪いを纏った言葉が飛び交う。現代は、言葉が呪いとして最も飛び交う時代である。「新型コロナワクチンは効果がある」という呪いの言葉を発したのは、危機管理ゼロの政府、御用学者、御用医師、御用役人だった。ワクチン陰謀説という呪いの言葉もあった。様々な呪いの言葉が氾濫した。人々がどの呪いに罹るか。国民は見事に政府が大声を張り上げた「コロナワクチンでコロナから守られる」という呪いに洗脳された。これが嘘八百であったことは、後から明らかになる。しかし、政府は更なるワクチンの呪詛をかけている。わたしたち、子どもたちの身を守るのは、自分たちしかいない。業界の利益、ひいては自民党の利益のために、合成着色料を許し、すぐには表れない被害をどうせ因果関係なしで否定するのだろう。
 話しが脱線して申し訳ない。物語の話しに戻すと、物語というものが、どうも誤解しやすい言語によって語られるところが味噌である。物語読解の苦手な人は、想像力の欠如した、騙されやすい人なのであろう。言葉に騙されるのだから。言葉から想像できないのだから。そもそもの語彙力も貧困なのだろう。読解とは、言葉との格闘なのだから、言葉に精通してなくて、勝てるわけがない。語彙力を高めろ‼️ そして、言葉のルールを学び直せ❗️ そう、文法だ。
 最後に、わたしたちは、言語そのものが、実体と遊離して、一人歩きすることを知らなければならない。国語が言語そのものと認識するとき、ウィトゲンシュタインの言語論的転回が意味を持つ。
 ウィトゲンシュタインの有名な名言には、「語られうることは明晰に語られうる、そして語りえぬものについては、沈黙せねばならない」があり、これは言語の限界と、それゆえに論理的に扱うことのできない事柄には沈黙すべきだという考えを示しています。

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