2025.06.01
🟦真剣味のない子、いや親子が受かるわけがないじゃないか‼️
本当に受かりたいのか‼️
受かる子は、粛々とやることをやるものだ。心の奥底には決して消えることのないギラギラ燃える「強い意思」が確かにあった。いつも与えられた指示をひたすらやり続けた。わたしの「やれ」ということを少しも疑うことなくひたすらやり続けた。その姿、その姿勢がわたしの心を震わせた。それだけで成功であった。君のひたすらさが、わたしのプロ意識に火をつけたのだから。君を合格させずにはおれない❗️という気にさせたのだから。
あるとき、受検も押し迫った10月のことであったか、ある子が涙目にわたしに質問した。「先生、どうしたら合格できますか」。模試の成績も芳しくなく、レジュメの正答率もよろしくない。どうしても受かりたい、その意思がわたしにヒシヒシと伝わってきた。それだけの真摯な気持ちをわたしに見せてきて、わたしの心が動かないわけではないではないか。それからその子はわたしの指示をきちんと守ったという。それから毎日朝まで「解き直し」をやったという。どうしても受かりたい、その気持ちが何もかもを突き動かした。わたしの合否判定レジュメをきちんきちんと合格ハンコを取りながら進めていったではないか。だから君は桜修館に合格したんだよ。みんな君の、心を突き動かす真摯な意思のせいだよ。
中3の10月のことだったか。わたしは、「〇〇、これを1週間で終わらせられるか」と一冊の国語の問題集を、渡した。「はい、たぶん」と言葉少なに君は返事をした。「〇〇、これを毎朝1問ずつやってほしい」と数学の難問集を渡したこともあった。「〇〇、これをやれ」、国語の、記述対策として、開成高校の先生が著した問題集を渡した。「〇〇、これをやれ」、今度は、英語長文集だった。「〇〇、これをやれ」、理科、社会の問題集を幾度渡したことか。君は、渡された問題集を黙々とやり上げた。君が駿台模試で全国1位を取っても何の不思議なことはなかったんだ。君はわたしのプロ魂に火をつけ、わたしの「これをやれ」という要求・命令にもなにも文句も、言わずに素直に従った。きっと優秀な君は、自分の弱点と考えたところに、わたしが狙い撃ちして、ノルマを課していたことを理解していたのではないか。だって、君は、わたしの命令が嬉しくて仕方ないという顔をしていたもの。初めて何も事前の準備もしないで受けた渋谷幕張を特別特待生という15人の中に選ばれたところから君の受験は始まった。それから、開成、城北、筑駒と合格の快進撃だったね。
ありがとう。わたしにプロとしての、最高の仕事をさせてもらったよ。
頭のいい子は好きだ。わたしの設計通りに指示が進むから。どうしたら合格させられるか、わたしは設計のみに専念できるからね。
都立か私立かと迷う親子。親がいろいろ志望校変えてくるから、その度に、指導の重心が変わる。独自校か共通項か。私立も親は難関校をこそ価値と思う。だから子も迷う。めまぐるしく変わる志望校に翻弄されながら。それでも軸はしっかりと受かるところに照準を合わせて、指導する。朝令暮改のように志望校が変わる親がいた。それでもまた気を取り直して、指導する気になるのは、生徒本人が、いい子だからかな。親は心配症でかつ一流志向は譲れない。だから挑戦になる。子どもが素直でパッションがあるから、何とかしてやりたい、と思う。つまり、わたしの心を打ち抜く。こういうときのわたしは強いと思う。わたしが受からせると決心したとき、これまで失敗は一度もない。だからわたしはプロなのだと思う。わたしをそういう気にさせるのは、本当に限られた子、そして親だけであるけれど。