2025.10.04
🟦IQが低ければ知的喜びを知ることは難しい‼️
🔶人間の脳には、なるべく近道をしようとする性質がある。できるだけラクな道を選ぼうとする脳の性質は、問題に突き当たったとき、ゼロベースで考えることを拒み、過去の常識、直観、そして試行錯誤を根拠に判断する。これは、認知バイアスによる知覚力低下の例と言える。
認知バイアスとは、いわゆる先入観のことである。わたしたちは、ラベルを外して観る感覚を養うことに普段から意識して生活しなければならない。わたしたちは、ラベルを見て、認知バイアスを持つ傾向がある。例えば、医師、弁護士などの権威ラベルには盲目的に従順である。私たちの生活する社会には、ありとあらゆるラベルが貼られている。学歴というラベル、血液型というラベル、アメリカ人というラベル、職業、例えば、警察官というラベル、とにかくラベルは私たちの思考を麻痺させる。判断を省略するのである。脳はできるだけラクする道を選ぶ。
ラベルの呪いからフリーになるには、ラベルを剥がすしかない。私たちは、名前という呪いの呪縛から脳を解き放たなければならない。
アインシュタインは、絵で考えた、という。彼は言葉で考えることはほとんどない、考えが浮かんだあとに言葉にするかもしれない、と言っている。言葉というのは、ある意味ラベルであり、常に、先入観にとして脳にこびりつく本質がある。
🔷マインドアイ
プラトン「国家」の中に登場する「洞窟の比喩」はあまりにも有名でる。「ソフィーの世界」にも出てくる。
洞窟に閉じ込められている囚人たた、生まれながら壁に首も胴も固定され、洞窟の奥の「石壁」しか見れない。囚人たちが繋がれている「壁」の後方では、火が燃えている。その火と壁の間には通路がある
。人がそこを通ると洞窟の「石壁」に影が映し出される。
ここで、囚人たちには、石壁に映っている影を見ている眼がある。眼に見えているものが世界のすべてだという知覚である。実は、もう一つの眼がある。それは現象を超越した真実をとらえる眼である。これは、肉眼でとらえた情報に知識を組み込むことで観る眼である。これがマインドアイである。洞窟の中で「見えないもの」を観る。これが観察である。観察の定義は、プラトンによってなされる。
私たちは、バイアスで侵食された脳の所有者である‼️ 先程述べたラベルもバイアスをもたらす例であった。
「シャーロック・ホームズの冒険 ボヘミアの醜聞」に「観察」についての下りがある。一読を薦めます。