画像
中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

現代受験論🟩ハンス・ロスリング著「FACT FULLNESS」の解析から国語選択肢問題の解答阻害要因を分析‼️  あなたたちは、バイアスに支配されている‼️

2025.07.12

🟩ハンス・ロスリング著「FACT FULLNESS」の解析から国語選択肢問題の解答阻害要因を分析‼️
 あなたたちは、バイアスに支配されている‼️

 あなたたちが、自ら思料して判断したと思っていても、あなたたちは、無意識のうちに、思い込みのウィルスに汚染され、そのウィルスの遺伝子情報の通りに、判断しているのだ。思い込みという言語の組み合わせで作られた物語は、私たちの判断を支配し、私たちは、その物語の呪いの呪縛から逃れることはおよそできない。
私たちは、バイアスに支配されている‼️

 わたしたちの思い込み‼️
 ここでは、現代文選択肢問題において、私たちが、バイアスを抱えた状態で誤答を選ぶのは、なぜか、という状況に置き換えて、お話ししていきます。
①人は、ネガティブな面に気づきやすいという本能のため、それを正解と思い込む傾向がある。
 そもそもの原因は、私たちの記憶が曖昧なことと相まって、偏った情報に晒されているからだ。否定的な意見に惹かれるのは、生存本能からくる習性であり、だからこそ普段の勉強ではエビデンスが重要となる。
②恐怖心という本能が判断を鈍らせる。恐怖心はもともと生存本能の指令である。私たちは、学習に際して、自分で作った関心というバリアーを張る。自分の興味のある情報はすんなりと頭に入るが、興味がない情報は一切遮断する。このバリアーを抜けるのが、ネガティブな情報、恐怖を伴った情報というわけだ。特に、物語形式で伝えられる情報はなぜかこのバリアーをすんなりと突破する。人は物語に弱い。バリアーのお陰で私たちは世の中の雑音を無視できるのだ。つまり、心の安寧を保てる。
 恐怖本能は、めったに起きないことのほうが、頻繁に起きることよりも重要と認識させてしまう。その結果、めったに起きないことが、しょっちゅう起きているというバイアスが形成される。選択肢問題で、めったにない選択肢を選ぶのはそのためである。
③人というのは、物事をドラマチックに捉えたがる傾向がある。その例として、何事も2つに分けて理解する。つまり、物事をとりあえず分断するのだ。分断する意味がなくても分断する。これが有名な二項対立だ。二項対立にするとなぜか理解しやすいと思い込む。貧乏人と金持ち、先進国と発展途上国など。しかし、物事は多様性を本質とし、二つに分断できるほど単純ではない。選択肢問題では、「あれかこれか」の分断思考として表れる。
④人は物事を過大視する傾向がある。選択肢の中に「過大視」した表現がある場合、人は見事に引っかかる。
⑤人はひとつの例がすべてに当てはまると思い込む傾向がある。何も考えずに物事をパターン化し、それをすべてに当てはめるのだ。ステレオタイプ思考はその例。だから、ほんの少数の例や、ひとつだけの例外的な事柄に基づいて全体の特徴を勝手に決めつける。これが誤判断の原因となる。
⑥物事を宿命として片付ける傾向
 人はわからないとそれは宿命だったとして終わらせる。説明できないことが我慢ならない。だから説明できないとそれは宿命と言って終わらせる。宿命として処理するのは、思考放棄である。
⑦人は物事を単純化して見る傾向がある。
 人は本能的にシンプルさに惹かれるのだ。複雑な問題を見るとひとつの解答を無理矢理当てはめる。
 シンプルな論理の選択肢に引っかかる。物事は複雑だ。シンプルさに惹かれて、誤った選択肢を選ぶ。
 🔹専門家 その道のプロについて❗️
 その道のプロは自分の専門分野以外のことについてはプロではない。誰しもプロを自負する人は、何かに飛び抜けて優れていれば、だいたいのことは普通の人よりできる、と考えてしまう。自分が物知りだと思われたいのだ。専門家を自称する人ほど自尊心が高く、他人からの批判に攻撃的になる。
 しかし、頭がいいことは、何でも知っているわけではない。ノーベル賞を受賞した山中教授は、感染症には、素人なのに、やたらSNSで発信していたが、言ってることは、素人の意見だった。
 プロと言いながら、自分の専門領域のことさえ知らない人もいる。世の中には、そういう自称専門家がやたらいるから疑ってかからない被害者はいつも自分である。いわゆるリピーター医師、大学病院の見習い、訴訟未経験の弁護士、湯沸器の故障を宿命にする工事人、とにかくどうもおかしいというのがうじゃうじゃいる。
 「子どもにトンカチを持たせれば何でも釘に見える」
 自分の専門のスキルを専門以外のことについても使いたいと考える専門家が多い。しかし、すべての問題が彼らの専門知識で解決できるわけではない。
 選択肢問題で、トンカチを持たされたら、あなたたちは、もはや何もかもが釘に見えるだろう。トンカチを、持たない。つまり、偏見に支配されずに、言語論を純粋に読み取ることだ。
⑧犯人探し本能
 人には、何か悪いことが起きたとき、単純明解な理由を見つけたくなる傾向がある。そして、人は自分の思い込みに合う悪者を探そうとする。新型コロナのときがそうだった。国民の90%近くにワクチンを半ば強制して射たせておいて、実は、死のワクチンだったとは。
 人はいつも悪魔探し。
 選択肢問題で、誤りはどれか、と探すのは、偏見を抱えることである。くわばらくわばら❗️ 雷ではないが。
⑨焦り本能
 今何かをしないと手遅れになるという思い込み。恐れに支配されたとき、時間に追われたとき、最悪のケースが頭に浮かぶと、人は愚かな判断を、してしまう。
 選択肢問題で失敗るのは、最悪のケースが頭を掠めるから。
 焦ったら負け❗️

ページトップへ