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現代受験論🟪「なるほど❗️」という思考はある程度のIQがないと「ない」反応‼️

2025.08.21

🟪「なるほど❗️」という思考はある程度のIQがないと「ない」反応‼️

 IQの低い子には「なるほど❗️」がない。いや何の反応もない。IQが低いほど顔に表情がない。「わからない」と顔を曇らせるのは、IQは高くないが、それほど低くはない子である。つまり、「わからない」という状態の認識はできる程度の知能はあるのである。頭のいい子の反応は、ほとんど「あ、そうか」とか、「なるほど」と、合点のゆく様子が窺われる。つまり、繋がるのだ。それは、それなりに考えてきたことを示すものである。「わからない」という子には、思考の跡がない。だから教えられても、それまでの思考の蓄積がないから、それとの符合ということもない。全くわからない者に、説明は無力である。その説明そのものを本当に理解したのかもわからない。中には、分かったことにするという子もいる。わからないのに分かったと言い、自分を主張するのである。わかるとは、それまでに自分が悩んできた経過を踏まえて、その思考の欠落、欠缺、欠陥を悟り、そうなのかと合点することである。最初から全くわからないのに、すべての説明、すなわち最初から説明を受けて結論まですべて説明されたとき、果たして、この人はわかっているのか、なんとも言えない無力感が湧き上がることがあるが、そういう教えるパターンに効果はないと思う。わかるとは、教える者と教えられる者との協働作業であり、教えられる者に、教えられる準備がない、つまり、ああでもない、こうでもないと悩んだ軌跡がなければ、そこから合点とか、符合とかが、生まれる余地はないのである。
 こうして、指導が可能なのは、少なくとも、合点する、符合する程度の能力は必要ということになる。高校入試で成功するには、その程度の能力は必要である。
 小学生はどうか。
 本年都立青山合格者は、小3の終わり頃の入会であった。計算をマスターするのにも、割合をマスターするのにも、おそらくできない子と思わせるだけの時間を要した。しかし、小3から小6まで季節講習を含めて一度たりとも休むことなく、コツコツと思考訓練を続けてきた。中学受検は、都立富士に補欠、公立中学に進み、開花した。中3のときは、早稲田実業を脅かすまでに成長していた。ここに小学生指導の一つ、難しい例が示されている。絶望的にできない子でも、ここまで伸びるとは、最初からはわからないのである。もちろん計算、割合段階でそのままできないままというケースもある。ただそうい子たちのほとんどは小4からの訓練開始であった。小3までに、いや小2に来た子たちではない。わたしがよく指導は小2からがいい、と言うのはそのためである。
 小2から訓練した子は成功する蓋然性が高い。事実、3人中2人が合格している。失敗しても高校入試で勝てる。だから小2なのだ。
 公立小学生の8割は、境界児童の可能性がある。親は、そういう認識もなく、自分の子に、習い事、稽古事をと気楽なものである。習い事などを勉強に優先してやらせる親も多い。大切なのは、勉強、学習の基本の習得であり、規則的勉強習慣の獲得であり、常に勉強を心配する心である。勉強を心配する心が子を成長させるのだ。そういう子に育てるには、親が習い事、稽古事で夢中になり、勉強を、軽視する態度では、とても成し得ない話しだ。

 

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