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現代受験論🟪桜修館突破‼️ の王道

2025.06.17

🟪桜修館突破‼️ の王道

 桜修館の初受検は、平成20年のことだった。渋谷区富小の男子が合格した。あのときから、竹の会では、桜修館受検が定番のようになった。わたしは、特に、そのために何かをやったということはなかった。竹の会では、割合を軸として算数を深めていく指導を進めただけである。桜修館の過去問も特に構えてやるということもなかった。わたしの適性レジュメは、桜修館だけでなく、広く都立全体を扱うものであった。竹の会から小石川に合格する子もいるが、普通にわたしのレジュメをやっただけであった。だから特に桜修館対策というものはなかったのだ。桜修館は、他の都立中学と違って、作文は、課題が短めで、楽である。一昔前の作文は、かなり唐突なものだった。例えば、ヤジロベーの写真を見せて何か書け、みたいな問題だった。ヤジロベーは、多義語であり、知らなければアウトだろう。桜修館の塾対象説明会で、確か栄光の先生がクレームつけていたが、思考力ではどうにもならないところがあり、不公平と言えば不公平な問題だった。あれから問題の傾向も百八十度変わり、今は、他校に比べて解きやすいのではないか。特に、読解をしっかりやっていれば対策もいらない感じである。それよりも、桜修館は、やはり算数力がある水準以上ある前提の問題が定番であり、算数のできる者に有利なのは確かである。理科や社会は、小学で基本とされるもの、重要とされる分野に絞ってやや深掘りしておけば、それが対策となる。つまり、一般の中学受験のように理科、社会が結果を左右することはない。
 私立対策とは、本質的に違う。つまり、重要とされるところが違うのだ。適性検査は、まさに適性を問う。つまり、社会人としての判断力、つまりは常識力を調べるのだ。私立のように、広範な知識や難解な思考力を求めることはない。作文は、常識人か否かを問う、格好の問題形式だ。
 要するに、適性検査は、対策が立てやすい。私立のように、広範な知識と難解な思考を求める問題では、膨大な時間を要する。
 ただし、適性検査の求める常識人を育てるにも、緩やかな時間を要する。私立のように密度の濃い、大量の時間ではない。能力を培養する、のんびりとした、かけられるだけの時間をかける余裕だ。だから、わたしは、その意味で、小2からのスタートを推奨するのだ。思考力を培養するには、比較的緩やかな、知的遊びの時間が有効なのだ。小4から始める子が多いと思うが、これは明らかに損だ。もはや緩やかでは間に合わないからだ。
 竹の会では、桜修館合格へ導く王道の研究に取りかかった、と言っていい。どう指導すれば、どう選択すれば、合格の王道に乗れるか、道を外さないで、王道を維持できるか。
 これは竹の会の過去の合格者たちが、遺してくれた足跡が、教えてくれる。なぜ合格できたのか、その時々の「選択」が間違ってなかったのだ。合格の環境はどうか。これしかなかった、少ない、限られた、レジュメを何回も回したことを忘れてはならない。多くのレジュメを投じた時はなぜか落ちた。多ければ解き直しもできないのだ。だからどう絞るかだ。子どもたちに、能力を超えた、多くを課してはならない。余裕を見届けること、これは選択の最重要先決事項だ。

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