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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

現代大手塾事典

2024.02.23

現代大手塾事典

関東の4大塾

SAPIX 

入室テスト 低学年なら9割は受かるテスト 

予習をさせない方法 教材は講師制作 予習しないで取り組める体裁 

ママやパパが家庭で指導できるように年間学習法という冊子が渡される。つまり、ママやパパが家庭で子どもを教える手引きを渡し塾の学習ホローはすべてママとパパの仕事となる。

ここの志望校別対策コースには、小6から入る意味はない。低学年から入室し鍛えてきた子たちのための志望校別コースということである。

生徒数 非公表 卒業生 6500名前後 

校舎数 東京23 神奈川11 埼玉4 千葉6 大坂2 兵庫2

小6通塾日数&授業時間 平日2日 17時~21時(休憩なし) 土曜 14時~19時 日曜(9月~1月)9時~18時45分(休憩30分)

月額授業料 小5 52,800円  小6 59,950円

1クラス 15~20名 学生アルバイトの比率非公表 学力別クラス編成 系列の個人指導塾 プリバート 公立中高一貫校対策 過去問の添削くらいしかない

 

日能研

進度はゆっくりで、丁寧に教えていき、6年生の夏前に終えるカリキュラム。これは5年生以降の入塾を取り入れやすくしている。他塾は低学年から通わないと5年生までにすべての単元を終わらせて、6年生はひたする復習にあてるからである。

生徒数 約3万人 

校舎数 全国140教室 関東には、日能研と日能研関東の2社がある。

小6通塾日数&授業時間 

月額授業料 小5 44,550円  

小6 45,210円  

1クラス 非公表 学生アルバイト 学力別クラス編成 ト 公立中高一貫校対策 

早稲田アカデミー

オンライン授業を充実させている。リアル授業との選択可能。「予習シリーズ」を使っている。

生徒数 非公表 

校舎数 121校(東京66 神奈川20 埼玉20 千葉14)

小6通塾日数&授業時間 

月額授業料 小5 44,550円  

小6 45,210円  

1クラス 非公表 学生アルバイト 学力別クラス編成 ト 公立中高一貫校対策 

四谷大塚

入室テスト 合格率50% 

予習を推奨する予習主義の塾。テキストの「予習シリーズ」最近改訂された。ここは「予習シリーズ」で予習して、日曜日に四谷大塚のテストを受けるという形式の塾。街には「予習シリーズ」使った四谷大塚準拠塾というのがここそこに溢れている。「予習シリーズ」はだれでも買える。上のクラスほど学習の難易度が高くなるので予習の量も多くなる。だからついていくのは大変。親会社のナガセが映像教材を取り入れ、「予習ナビ」や「復習ナビ」による映像によるホローを充実させている。

生徒数 10000人 

校舎数 33校(東京18 神奈川8 埼玉3 千葉4)

小6通塾日数&授業時間 平日2日 16時40分~20時30分 土曜テスト 12時50分~17時45分 日曜 12時20分~17時45分

月額授業料 小5 45,100円  

小6 約6万円  9月以降約8万円

1クラス 10~20名 学生アルバイトはいない 学力別クラス編成 ト 公立中高一貫校対策 6年のみ

 

中学受験の4大塾のパンフレット程度の情報です。

これが高校受験だとまた変わってきます。もっともSAPIXや早稲アカは高校受験もやっています。

パンフレットレベルに載っている費用は実は最低価格と思っていたほうがいいと思います。

例えば、早稲アカの例で言えば、中3を例にすると、パンフレットには、授業料月50000円ほど、季節講習は、夏だと16万円(外部生20万円ほど)とありますが、これは最低の価格です。

実際は、特訓生なら、通常5科として、テストゼミ英数、記述ゼミ、必勝志望校別コース、土曜集中特訓などの必須オプションが加算されます。もちろん選択は自由ですが、たいていはフルセットで取ってしまいます。これに必修テスト代がかかります。ここまでで月額124,430円かかります。さらに、駿台やオープン模試代が10000円以上上乗せされます。そうすると月にだいたい14万円ほどかかることになります。

さらに、例えば、夏期講習代も同じことです。パナフレット価格ではないということです。もちろん選択自由のオプションです。わたしの知った情報では、大手だと60万円はかかると言われています。

 親ガチャと言われる時代ですが、私立中学に進学した家庭は、今度は私立中学にパンフレットに示された最低価格に上乗せする形で寄付も含めて想定外の費用がかかるしくみです。塾というのは、営利目的の商売だということを忘れてはなりません。別に、費用が高いと思えば、行かなければいいだけのことです。またいつでも止めていいわけです。それをあえて申し込むのは、それだけの経済力がある人だけです。それが営利目的の塾という会社を相手にするということです。

 受験の状況は、少子化を背景に、都立も私立も行くべき学校が少数化されてきました。

 都立なら、日比谷、西、国立、戸山、青山、新宿、小山台、三田までか。駒場は三田に追い抜かれてしまいました。

 私立は、慶應、慶應女子、早稲田高等学院などの早稲田系列、明大明治などの明治系列が人気校です。開成と渋谷幕張は東大進学を考えるならここです。国立だと、筑駒ですね。筑波附属もありますが、筑駒がわたしのお薦めです。慶應女子を落ちたらたいてい日比谷か青学ですね。慶應女子は受かっても日比谷に行くという子がそれなりにいます。もちろん東大狙いです。男子は、東大狙いの二番手、三番手校の城北とか巣鴨がありますが、学校全体の圧力が強すぎて、わたしはあまりお薦めしません。

 立教と法政に受かって、法政を選ぶ人はおそらくいないと思います。実際もそうだというデータがありました。なら、上智と明治に受かったら、どちらに行くか。今は、迷わず明治なのだそうです。明治は学部によっては早慶と並びます。上智の外国語が地盤沈下したのは、慶應や早稲田、明治に国際教養学部みたいなのができたからなのだそうです。

 竹の会は、もともと高校入試でやってきた塾です。都立をたくさん手がけてきましたが、私立難関もOKです。特に、最近は、都立独自校、私立は、開成、渋幕、早慶、明治にやりがいを実感しています。これらの学校は、小学低学年からの徹底した割合訓練の結果によってもたらされることがわかってきたことが自信につながっています。竹の会の費用は高いと言う人もいますが、塾は営利事業ですから、高いと思えば、入会しなければいいし、また止めればいいのは当然です。実際に、近年は経済的理由でやめた例もよく出ます。というか昔からそういう家庭はそれなりにあったのです。今特にということでもありません。塾代が高くて塾に行けない、行かないという家庭のほうが多数派なのではないでしょうか。

 東大生の親の6割以上が年収950万円以上です。日本の平均世帯年収が564万円、中央値は440万円程度ですから、東大生の親の所得水準は相当な高さです。東大に行くには、小学低学年からSAPIXなどの塾に通い、私立進学校に入り、中学から高校まで鉄緑会、SEGなどにカネを注ぎ込みます。私立の学費以上のカネを使います。大学に入っても資格試験には予備校が必須の時代です。予備校も2つ以上通う受験生も相当数います。予備校の相場は80万円ほどですが、これは1年間の費用です。法科大学院なら年150万円ほどかかります。最近は語学留学、語学学校に通う大学生も多いでしょう。塾、予備校等を含めた教育費にカネをかけられない層のほうが、国民の大半で、カネをかけられる層が特権的レールに乗ることかできるのが今の世の中です。

 わたしは営利目的で塾をやってきましたが、それはそれを仕事として生活してきたという意味です。世の中に塾に通えない人がたくさんいるとしても、わたしは通える人を相手に社会の経済的な歯車の中で、生き抜いていくことしかできません。それを社会問題としてどうのこうのというのはわたしの取り組む仕事ではありません。わたしは、竹の会に託された子どもを育てあげて開成や筑駒に合格させる、そういう自分の仕事を全うするだけです。

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