2024.11.07
「神の単語集」
4,400円(税込)
総ページ587ページ
お待たせしました。4月執筆開始からとうとう11月になってしまいました。7か月もかかってしまいました。執筆は困難を極め,途中からとんでもない仕事に踏み込んでしまったと終わりのない仕事に絶望的な思いに駆られました。なんとか完成させたいと毎日こつこつと執筆し,指導のない日は朝から一日執筆に専念してまいりました。なんとか受験生のみなさんに間に合わせたいと身を投じてまいりました。校正を重ねること7回。一回校正すると500ページ以上の枚数です。一日に校正できるのは平日で数十ページ,休日で100ページほどです。恐ろしいほどの道のりでした。
まだ未完成と思いましたが,ここらで一度出しておくのも悪くはないと考えました。本当にようやくでした。とにかく今はほっとしております。
はしがき
わたしは大学受験のとき、約3か月で1万語超を覚えました。ここで覚えるという意味は、単語を見たら「意味がわかる」というものです。
決してスペルを正確に書けるという意味合いではありません。
今回、すでにベースとして作成していた400語に加えて、近年高校受験に出た難語をリストアップして、追加することとしました。
すべてにわたし考案の語呂をつけました。
例えば、kennel [犬寝る]犬小屋
のようにはうまくいきませんでした。実際のわたしの受験のときは、かなり強引な語呂でとにかく単語を見て漢字を思い出す訓練をしました。なに50回も回せばもう単語見ただけで漢字そして意味へとつながるようになります。わたしはすべての単語に漢字をあてはめて、単語を見たら漢字を思い出し、漢字から意味を思い出す訓練をしました。都合赤尾の豆単を50回以上回したら、どんな単語も見ただけで意味がわかるようになりました。
今回これまで竹の会の内部だけに配布されてきたレジュメに大幅に加筆して、出版することとしました。1週間もあればたちまち1000語を覚えられることにみなさんは驚くほかないでしょう。
○竹の会40年記念出版
神の単語集 通称 竹の会の「神単」と呼んでください!
私は大学受験のとき、受験勉強期間6か月、その中で、3か月で約1万語を覚えました。単語を見たら意味がわかるように訓練しました。その時に用いたのが、語呂合わせでした。語呂合わせは、その時は、発音記号の読み方に即して、漢字を当てはめる方式でした。しかし、これは当時としては良かったとしても、今のようにリスニングが主流の時代にはそぐわない。それでわたしは、耳に聴こえる音に即して漢字を当てはめることにしました。問題は他にあります。全ての英単語を漢字に変換するのは不可能です。当時はかなり無理な当てはめもしました。pro-とかcom-のような接頭辞がつく単語は山ほどあり,接頭辞をいちいち漢字変換するのには限界があります。受験のときは私限りでしたので,もう無理に無理を重ねました。また俗な語呂合わせもしました。しかし,今回は公ということで手段は限られます。そこで様々な工夫をしてとにかく語呂を作りました。今回の出版にあたってはすべての語に語呂を付すことはできませんでした。とにかく一度出しておかないと竹の会の子どもたちがやいのやいのとうるさいのです。
訓練の方法ないし読み方について
要は、単語を見た瞬間に、漢字が浮べば、そこから意味に繋がります。ですからとにかくさらっと読むこと,何度も<単語→語呂→意味>の流れを反復読んで欲しい,見て欲しいということです。
接頭辞と語幹で覚えられる単語については、下手な語呂は辞めました。
語呂は未だ進化途中であり,未完成であります。これからさらに語呂を洗練させて改訂版で完成度を高めたいと思っています。
結局、わたしは、この単語集を編集するのに、何冊もの大学受験用の単語集、参考書などを読まなければならないこととなりました。軽い気持ちで始めたことが、これほど苦しい執筆はありませんでした。なにしろページ数が500を超したため、校正が絶望的な作業になったのです。ただワードの検索機能を駆使して、ひたすら校正をしました。さらにどうしても語呂合わせが浮かばない単語について、改訂版に譲ることとしました。とにかく4月に執筆開始してもう11月に突入してしまいます。ここらで一度妥協して出版するほかありません。
なお,単語の並べ方は、アルファベット順にしましたが、そこまで気を配る時間がなく、正確ではありません。また,後からわかったのは、基本単語の多くが抜けることになったことです。基準を旧帝大に通用するものにするところに置いたためです。だから中1にはややきついかもしれない。高校入試でも開成、筑駒、早慶などの難関受験者にとっては有力な武器となるであろう。大学入試は旧帝大や国立医学部受験も視野に入れて制作しました。語呂合わせは、ほとんどが、今回の執筆に際して考えた新作です。私が大学受験で考えた語呂合わせはもう記憶にありません。あの頃漢和辞典を横に置き、語呂を考えては、単語の右のスペースに書き込んでいった苦節の時代、「必ず旧帝大に受かる」という信念だけで生きた時代でした。その果てることのない、メラメラと燃え続ける情念が3か月で1万語の暗記を可能にしたのだと思います。大学受験は、強い燃える信念がともすれば折れそうになる心の踏ん張り棒だったのかなと思います。とにかくcom-みたいな接頭辞に語呂は無理で、あの当時はcom-なら全て共通の固有名詞で置き換えて語呂を作ったものですが、かなり苦しい作業でした。とにかく何度も見てイメージと漢字を反復しました。今回の作成に際しては、接頭辞や接尾辞は無視して、語幹に漢字を当てはめて単語をイメージさせたものもあります。これは何度も単語を見て漢字とイメージを関連させれば覚えられる、と経験が教えてくれたからです。イメージとは、単語の意味と語呂の漢字を結びつけて出来上がる、あなた自身の単語と訳のイメージです。単語を見たら語呂から意味を見てイメージしてください。繋がりを意味付けてください。単語を見たら語呂が浮かぶ、語呂を見たら意味が浮かぶ、ということを繰り返してください。他の単語集のように単語と意味を分けて掲載していないので、栞とかで意味を隠して、訓練してくださいね。
単語については、可能な限り語法に触れるようにしました。また熟語についても何冊かの単語集を参考に遺漏なきよう念入りにチェックしながら拾っていきました。
私は、1か月かけて、語呂を豆単に書き込み、その後、2か月かけて、約1万語を覚え切りました。旧豆単には1万もありませんが、8000はあったと思います。わたしは、三省堂のgem dictionaryが気に入り、あれを覚えたものから片っ端から黒いボールペンで塗り潰していきました。語数は1万語を越えていたと思います。当時の私は文法をやらないままにほとんど単語だけで、切り抜けたのでした。幸いなことに旧帝大の英語は、80%が訳のみ、20%が和文英訳でした。つまり、文法はなし。試験でわからない単語はなかった。それで救われた。今から考えれば文法もやらないでめちゃくちゃな話しです。ただ原仙作の「英文標準問題精講」の英文は50回ほど回したため、英文をほぼ覚えてしまったというのが、よかったのかもしれない。
語呂合わせについても、単語の拾遺についてもこれから改訂の際に、さらに充実させなければと考えています。読者の皆さんが独自に語呂合わせを考えるようになれば幸いです。
いい語呂がないため、今回は見送りの語もあります。
あと記号の約束について
(アイウ) 聴こえる音をカタカナで表示し、アクセントのあるカタカナは太字で示した。
abc[cde] abcはcdeでも可能
◻︎レベル高校入試
*レベル標準 **大学入試レベル
<漢字>当てはめ部分
《漢字》一字ないし二字を全く別の漢字に当て変え語呂を作った場合 どうしても語呂を作るのが難しい単語について新たな試みをしてみました。
基本の語彙、文法については、拙著「新英語ポイント集」で勉強してください。中学前半で習う教科書単語は必ずしも網羅しておりません。ただ基本動詞は漏らさないようにしました。
発音について
Google(アメリカの発音)の発音でいちいち確かめながら勉強するとリスニング力がかなり鍛えられます。