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都立慧眼

2021.08.03

 

◎都立慧眼
けいがん【慧眼】
物事の本質を見抜く聡い眼力・鋭い洞察力。また、それをもつこと。「━の士」〔同音語の「炯眼」は鋭く光る目、また、鋭い眼力のこと。一方、「慧眼」は「炯眼」とほぼ同様にも用いるが、物事の本質や裏面を見抜く鋭い洞察力のことをいう〕→えげん(慧眼)

都立共通問題と合格の目安
数学 模試や過去問練習で、一問でも白紙答案があれば、都立は無理と見たほうが、無難かもしれない。共通問題レベルなら、90点を普通に取れなければ合格は難しいと思う。
 これは独自問題の例だけど、やはり独自問題でも白紙答案のある子は、本番ではより以上に白紙の率が高くなるようである。
 とにかく一問でも白紙答案があるなら、都立は無理である。
国語 何もしなくても80点は取れる生徒でなければ都立は諦めた方がいい。
英語 80点を割るようだと都立はない。英語は90点は取れる生徒でなければ都立は無理である。
理科、社会 3年生になったら、模試で、悪くても80点が取れていることである。
ちなみに、ここで曲がりなりにも都立と言っているのは、共通問題校を前提に、都立駒場、都立小山台を念頭に置いている。譲歩しても、都立三田、都立文京までであろう。
 だから、都立広尾レベルは、また少し別の見方もあろうかと思う。ただ竹の会は、共通問題校なら、駒場、小山台を考えている。
 もちろん竹の会の本来の仕事は、独自問題出題校に合格させることである。
 なお、理科と社会については、全ての都立が、共通問題である。
 すなわち、都立受験生には、全て共通に課される問題である。つまり、都立文京を受ける生徒も日比谷を受ける生徒も同じ問題を解く。文京を受けた子が理科、社会95点取る試験である。この時、日比谷受けた子が、70点ということでは既に勝負はついている、という話しである。
 
 数学ならどうか。少なくとも共通問題なら白紙は考えられない。
 私の経験からは、文京に合格した子でもいずれも数学は解けていた。未知の問題について、それなりに考えて解ける子であった。
 考えてみると、数学ができることが、合格者の共通した特徴であった。落ちた生徒は、数学に白紙の問題がよくあったように思う。英語についてもやはり8割を取れない子は合格は無理であったと思う。「なんとかなる」ということはない。受験では、数学が白紙の問題があること、英語が全体に取れないこと、そういう力の生徒が、なんとかなる、ということは、決してなかった。内申と兼ね合いで、表面上合格という判定が出たとしても、本番では、必ず落ちた。本番ではできなかったという生徒の本質はそんなところにあったのではないか。

 模試で数学に白紙問題がある、理科でも社会でも、英語でも、誤答が多いというのは、もはや都立受験の云々の問題ではない、と思う。

 数学は白紙があってはならない。理科、社会、英語は、正答率50%前後というのは、不勉強ということのほかない。もし時間をかけてきてその結果なら能力がないということであろう。

 生徒の何を信じるか。
 わたしは子どもたちのありとあらゆる騙しに慧眼を奮わなければならない。算数が「解けた」という報告、しかし、ちょっと難しいと「解けない」という事実、理科、社会の過去問を30年分チェックして常に85点以上取ったとしても、これが信用できない、ということは、最近学びました。それよりも、先ほど述べたような、数学白紙答案があったとか、模試では、誤答が多いという事実の方が、真実を語っていた。何かプラスの根拠があったとしても、それを全否定するほどのマイナスの根拠があれば、プラスの根拠に心を奪われてはならない。そのプラスが如何に信用できるように見えてもだ。普通には、プラスの事実を真っ向から否定するマイナスの事実などないのである。そこに「普通でない」事態がある、真理の声が教えていた、のだ。
 説明できない状況、普通でない事態、そういうときは、それは、真理の声なのかと思う。
 「なにか、おかしい
 「普通と違う
  いつも脳裏を掠める、刹那の疑念、しかし、瞬時に打ち消す、それが後々、本番であからさまに露呈する。
 これだけは言える。どんなによく見える材料があったとしても、普通ではない事実があれば、結果は必ず失敗する、ことでカタがつく。
  
 大切なのは、普段の指導で、指示されたことをいい加減にやらないこと、流さないこと、先送りしないこと、やらないという不作為を決め込まないことである。
 課したはずの課題、レジュメ、過去問が、当日終わりきれないとき、その日限りで放置してしまう子は、いずれそのツケを払う時がくる。
 英文解釈の課題は、もらったら次の指導日にはやりあげて出す、冊子なら一か月以内にやりあげる、常に、勉強の状況、学校でやっていることについて、報告する、課題を出されたら、具体的指示を出されたら、必ずやって出す、責任ある態度が合格をもたらす。
 やらないで流す子は、模試も悪いし、本番でも点は取れない。
 責任回避型、情報秘匿型の生徒は、成功しない。
 成績も一切報告しない、市販の参考書を勝手にやる、模試も塾に知れないようにこっそり受ける、しかもその回数も少ない、こういう子が、12月あたりに、成績振るわず、そう必ず振るわなくなっている、それで私に、親が相談して来る。しかし、わたしには、どうにもできない。
 
 
 

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