2024.02.26
🔛なぜ明治に合格できたのか、なぜ開成に合格できたのか❗️
一つだけわかっている真理。手をかけたから。裏から言えば、目一杯指導時間をかけたから。受験は、コストを節約していたら、受かるものも受からない。しかし、都立中高一貫校にしても、良質都立高校にしても、都立しかないという家庭は悲痛なくらいに経済的に余裕がない。もともと塾にやる余裕などない。だからできるだけカネを出さないようにする。
教育というのは、投資です。しかし、経済的にはどうにもならない人もたくさんいる。明治から昭和、まるで美談のように成功者が昔を懐かしながら語る苦学体験は、教育にカネをかけたくないという親たちの理想形であり続けた。
残念ですが、教育費を節約していたら、受からないのが、現実です。指導時間が絶対的に足りません。本人の能力がどんなに優れていても指導時間の絶対不足は致命的です。
コロナ最盛期、受検の小5の中には、夏季などの季節講習を節約して、参加しなかった人もいました。実施できなかった年もありましたが、なんとか実施できたときも、感染回避を理由に不参加の申し出が相次いだものです。この時期の子たちが、多くのレジュメをやらないままに受検に突入し、惨憺たる結果になったことは記憶に新しい。熱心な親は小5でも手をぬきません。しかし、コロナ時期、感染を恐れて、勉強は確実に二の次にされました。竹の会は、さすがに、指導時間の絶対的不足には、対処できない。案の定というのが正直な感想でした。竹の会には、時間をかけないで合格させられる魔法の力はありません。
よく竹の会では、中1までに成績不振で退塾するケースがありますが、これは指導時間の不足が原因です。能力が足りなければその能力にもよりますが、なにかと休む、遅刻する、早退する、そういうことをやっていれば、指導時間の絶対不足で、成績は落ちるしかない。結果、塾に行っても無駄だからとか、この塾はだめだみたいなことを暗に言って、自分都合の理由を言って退塾して行きました。部活に重心を移せば指導時間は空振りとなるのはわかっていたことです。親は、部活にはとても寛容というか、理解を示すのですが、それは、成績不振、低下をも容認したのではなく、成績が振るわないのは、本人ではなく、塾のせいだという論理を迷いなくとります。塾にはカネを出しているからという心理がはたらくのかもしれません。めちゃくちゃな話しです。私的にはまともに塾に来ない子のストレスは相当なもので、いなくなって心がずいぶんと軽くなったものです。正直に言いますと、指導が円滑に進められない子の指導というのは憂鬱なものでかなりのストレスとなります。やめてもらってせいせいするというのはそういうストレスがなくなるからだと思います。指導時間もまともにとれない、家庭学習も部活のためままならない、そんな生徒の面倒はとても見きれません。
指導時間の不足は、受かるものも受からなくする。それはシヴィアな現実です。竹の会の青山、戸山合格者は、指導時間をきっちりと確保しています。
この数年、例えば、都立小山台に落ちた生徒は、部活による指導時間の絶対的な不足のため、都立青山(情報を一切遮断されたため受験したのかさえ不明)に落ちた生徒は、節約型の指導時間のための指導時間の絶対的不足と成績等の情報の非共有による指導不能のため、都立新宿に落ちた生徒は、受験には向かないタイプの生徒なのかなと思います。競争という本質の受験に向かない、確かに、そういう生徒はいます。こういう子には受験はストレスと思います。
なお、いずれも内申点には、問題はなかった。といっても特に、高かったわけではない。本番で、基準点に足りなかっただけです。
後日談があります。都立小山台に落ちた生徒は、三年後、早稲田大国際教養学部、明治、青学などすべてに合格しています。都立新宿に落ちた生徒は、今年学習院大学法に指定校推薦で合格しています。いずれも本人からの連絡です。
わたしとしては、大学で決めてほしい、と落ちた生徒に、期待をこめて言いました。都立小山台、都立新宿に落ちた生徒は、ショックから立ち直り、いずれもお母さんと竹の会に報告に来ました。悲しみを乗り越えて決意を新たに踏み出した子たちをわたしも悲しみそして期待したのです。大学で決めてほしい。最後は大学なのだからと。