2015.10.28
※この文章は、数年前、竹の会に実際にお子様を通わせておられたお母様に「わたしと竹の会」というテーマで寄稿いただいたものです。
★「わたしと竹の会」
息子が竹の会に入会し3ヶ月が過ぎました。まだ3ヶ月と短いですが、親として衝撃をうけたことがありますので、それを書いてみたいと思います。
まず息子は小3の2月から大手塾に入塾し、1年3ヶ月通っておりました。
大手塾とはいえ3クラスしかない小規模教室でした。3クラスのうちの一番上のクラスに入り、4教科をとっていたため、授業時間も授業日数も多く、おびただしいほどの宿題が出ておりました。
息子もがんばってはおりました。成績も上がってきてはいました。
しかし、私の中では塾に行き始めてからずっと「本当にこれでいいのか?」という思いでいっぱいでした。
「今していることは子どもを勉強嫌いにしているだけではないか?」とずっと疑問でした。
宿題とテストに追われる日々でした。
重たい荷物をしょって、つらい道を歩いている気持ちでした。
限界がきました。
周囲からはあまりにも突然のように思われましたが、すっぱりと塾をやめました。
そこで竹の会と出会うことになるのです。
入会してまず私が驚いたのは、先生の解法です。
こんな簡単に解ける方法があったのか?
いままでどうして誰も教えてくれなかったのでしょう?
面積図やてんびん算を子どもから教わり、まさしく目からうろこです。
社会のシリーズもびっくりしました。
テキストとしてよりも、読み物としておもしろいのです。
子どもが持ってきてから、私は夢中で読みました。
そして天声人語の書写の影響でしょうか?
子どもが私に尋ねます。「オリンパスって何があったの?」「TPPって何?」
こちらも必死です。しどろもどろの説明です。私も勉強しなくてはなりません。
一番の変化は、塾から帰ってきた息子が、塾で途中になっていた問題が気になるらしく、テキストを開き、電卓をたたきます。
少しでも早く寝かせたいと思う私は、「早く寝なさい」と促しますが、電卓をたたく姿はなんともいえないたくましさです。
重い荷物をしょっていたあの姿はありません。
「早く寝なさい」という私は、実は感動を覚えています。
息子が今夢中になっているのは、元素記号を順番に覚えることです。
知識欲が高まっているのだと思います。
朝も夜も「水素、ヘリウム、リチウム、・・・」と楽しそうに覚えています。
もう100は越えています。
大手塾に通っていたら、元素記号をそんなに楽しく覚える余裕がなかったことでしょう。
竹の会から帰ってくると、先生から教わった雑学と、先生から頂いたポッキーを私に披露します。
そんな子どもの顔を見て、私はこれでよかったとつくづく思っております。
※「思い出の声」のコーナーでは、塾長が大切に保管している塾生・親御様からの私信や、塾生・親御様から頂いたコメントなどを掲載しております。
※ご本人様が特定されないよう、いつ竹の会に在籍していたのかは記していません。また、ご本人様が特定できるような記述は削除しております。