2015.10.28
【合格体験記】
★お母様からの寄稿
竹の会へ入塾する前に、我が子は自宅近くの大手2件で入塾テストを受けました。
いずれも2教科だった記憶です。どちらの結果も、算数は高く、国語は低く出ました。
算数か国語の片方に合わせたクラスではなく、平均点から取る形で、中間に位置するクラスに配属となったことも両塾同様でした。自宅からより近いと言う理由で一方を選び、通わせることにしました。
通塾を開始して直ぐ、「算数は簡単すぎてつまらない」「国語は難しくてつまらない」とこぼすようになりました。
今となっては当然と思えることですが、当時は予想外のことで驚き慌てました。
また、入塾早々であっても、毎週・毎月行われるテストは皆と同様に組み込まれます。学校の授業しか知りませんでしたから、点数など取れるはずもなく、毎回落ちこんでいる様子に、何とかせねばと悩みました。
打開策として、家庭学習に力を入れるように誘導しました。そうすると、本人の努力もあって成績も上がりはじめ、テスト結果に一喜一憂するようになりました。受検を意識し始めたのもこの頃です。
そんな時、ふと、私は何のために息子に勉強させているのだろうかと疑問を持ちました。
このままでは、塾内での成績を上げるためだけに振り回してしまうのではないだろうか。
もし受験結果が悪かった場合、それでも私はこの時間を悔いなく振り返ることができるだろうか。
そんな疑問のような不安のような思いに駆られたのです。勉強するとは何なのか、学ぶとはどういうことか、どんな力をつけさせたくて、どんな精神を持ってもらいたいと願って、私は息子を叱咤激励しているのか・・・その答えを「草枕」に見た思いがしました。
このままではいけない。そう思いました。これが我が子を竹の会へ通わせることとなったいきさつです。
まずは夏休みだけと期間を限定して通わせた竹の会に、息子はすっかり虜となりました。自分の(生徒の) ペースに合わせてくださる阿部先生のご指導によって、じっくり取り組むことの楽しさと必要を知ることができたようです。そうやって取り組んで得る結果にこそ意味があるのだと、実感してわかったのではないかと思います。
同じ教室に並んで上級生がいることが励みになったようです。
とくに6年生の姿を追いかけて取り組んでいた5年生時は、自宅学習での様子だけ見ても、その意識の高さを窺わせました。
これらの経験は、息子の人生において、大変貴重なものになっていると思います。阿部先生や先輩生徒さん達には感謝の言葉が尽きません。
昨年の今ごろは、分厚くファイリングされた過去問を何度も何度も繰り返し解き直す日々でした。懐かしいです。中学生になった今も、そしてこれからの未来も、あの時の「目の前のやるべきことをただひたすらにやる」という強い気迫とひたむきな努力を忘れないでほしいと願います。
寒さが日に日に増してきております。
受検生のみなさん、親御さん方、そして阿部先生におかれましては、くれぐれもご自愛くださいませ。まずは健康あってのことですから!
今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。